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日本シリーズ見据えた緒方采配

 リーグ連覇を決めて以降、4試合を消化して2勝2敗。チームとしての勝ち負けは横に置き、残念だったのは大瀬良と野村が共に今季10勝目を逃したという点だ。21日の阪神25回戦(マツダ)で先発した大瀬良は先に5点をもらいながら六回途中で降板。一方の野村は24日の中日25回戦(ナゴド)で6回無失点の好投も、逃げ切り態勢に入った八回に3番手・ブレイシアがゲレーロに同点弾を許して2年連続2桁勝利はお預けになった。優勝決定前の必勝継投なら…と思わなくもないが、残り試合が少ないだけに決めたかったところではある。

 個人の成績はともかく、緒方監督はすでに「CSファイナル後」に向けた準備に入っている印象を受けた。それはもちろん、日本シリーズで勝って日本一になることに他ならない。24日の試合でも菊池と松山を外し、2番・野間、4番・バティスタ、5番・メヒアという打線を組んだ。菊池がポストシーズンで2番から外れることはまずあり得ないが、万が一に備えた想定をしての起用だったに違いない。結果的には全く機能せずに終わり、5番に入れたメヒアも来日初安打を放ったもの強烈なインパクトは残せなかった。メヒアに関して言えば、経験を積ませることに主眼を置いていたはずだから特に問題はないが、7番でスタメン出場した小窪なども「生き残り」に必死だったと思う。そんな控え組にも緊張感を持たせながら、用心深く「戦力の見極め」をしている感じがした。

 日本シリーズを見据えた準備はもちろん必要なのだが、まずは来月18日から始まるCSファイナルに勝ち抜かないことには話にならない。果たしてどこがファーストシリーズを勝ってマツダにやってくるのか…。中日戦でルーキー左腕・笠原に手を焼いたように、カープ打線はやや左投手を苦にしている。巨人・田口は言わずもがなだが、DeNAには石田、今永の2枚がいる。ここに濱口まで加われば厄介この上ない。対戦成績でも1つ負け越し(11勝12敗)ているだけに、DeNAが一番怖い存在には違いない。

 9月30、10月1日にそのDeNAと横浜で対戦し、カープは今季の公式戦を終える。この2試合に先発するのは、最多勝がかかる薮田か、それとも2年連続二桁に挑む野村か。現在2軍で調整中の左腕エース・ジョンソンはどうするのか。CS4番目の候補に上げられている中村祐や大瀬良、それに岡田は…。CSファイナルで戦う可能性のある“嫌なDeNA”を相手に、緒方監督がどんな用兵をするか興味は尽きないが、ぜひ連勝してこのカードを勝ち越し、2年連続の『完全優勝』で締めくくってほしい。

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