ダルビッシュ WBC出場決断までの葛藤明かす「オフは50/50で子育てをやっているので」大谷からの連絡も後押し

 WBC日本代表・ダルビッシュ有投手が、14日に配信された野球評論家・高木豊氏のYouTubeチャンネルに登場。WBC出場を決めるまでの葛藤と、決断に至った理由も明かした。

 今大会、チームをひとつにまとめ、その影響力の大きさから栗山監督は「ダルビッシュジャパン」と形容。メジャー組でただひとり、合宿から参加し、難しい調整を覚悟のうえで日本野球界に大きく貢献している。

 ダルビッシュは「最初はそこまで頭になかったんですよ、正直。呼んでもらえると思ってなかったですし、実際、栗山監督がサンディエゴに来てくださり、言葉を頂いたんですけど」と振り返る。

 決断に至るまでには葛藤もあったという。「家族のことが頭にあったので。ある程度、その期間、2週間、3週間、1カ月であったり。家庭を回すっていう時の自分の戦力を考えると、すごく痛いんです」。

 聖子夫人との間に昨年8月、第5子の男児が誕生したばかり。貴重なオフシーズン、父親として「オフシーズンは50/50でやっているので妻と、子育てをなるべく。自分が抜けてしまった時の戦力ダウンとやっぱり妻の不安とかを天秤にかけた時、いけないなっていうのは正直あった」と明かした。

 続けて、「でも侍ジャパンとして、『日本に来るのもサポートします』と言って下さったので、それなら行けるとなったんですけど。出場発表した後にいろいろあって、結局家族は来られなくなって、かなり今は我慢させてしまってる状況なんですけど」と語り、1カ月以上に及ぶ不在期間の影響について苦しい胸の内を吐露した。

 また、出場を決断した理由には大谷の存在も大きかったという。「栗山さんがきた後に大谷君もLINEとかいろいろしてくれて。大谷君が優勝したいというのが伝わってきてたので。あれだけ活躍しててほとんど、全てのものを手に入れている状態の大谷君がまだこのシーズンに関係ないWBCでも優勝したいと思うその気持ちがちょっと僕の中で前向きにさせていったのが正直あって」と語った。

 この時点で、パドレスとの契約延長はしておらず、自身の気持ちがWBC出場に傾いたという。「WBCに出るんだったらこの一年でも終わってもいいのかなというのがあった。それだったら最後、自分ずっと野球やってきましたが、最後の力、ちょっとでも何かというのがあった」と語った。

 高木豊氏のYouTubeチャンネルでは、ダルビッシュにインタビュー。4回に渡り動画を投稿し、ダルビッシュの人間性や大谷や佐々木朗ら侍ジャパンメンバーに対する思いなどを聞いている。

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