鳥谷1番固定!「トリイバ」で侍V3だ

 「WBC・2次ラウンド1組1、2位決定戦、日本‐オランダ」(12日、東京ド)

 日本代表・山本浩二監督(66)は11日、米国で行われる決勝トーナメントで鳥谷敬内野手(31)と井端弘和内野手(37)の1、2番コンビを固定することを示唆した。台湾戦でチームを救った2人は、初めて1、2番を組んだ10日のオランダ戦で16得点の猛攻を導いた。1番・鳥谷、そして2番・井端の「トリ・イバ」に、3連覇を目指す侍ジャパンの命運を託す。日本は12日、オランダとの1位決定戦に臨む。

 山本監督は今後の鳥谷と井端の1、2番での起用について「一番いい形で得点になってるわけやから」と、固定していくことを示唆した。12日の1位決定戦では出場機会の少ない選手を起用する可能性が高いが、準決勝は10日のオランダ戦のオーダーが基本線となる。

 思うようにオーダーが固まらずにいた中、2人の躍動が首脳陣の「悩み」を解決した。井端は1次ラウンド開幕・ブラジル戦の八回、そして初めて2番でスタメン出場した8日の2次ラウンド台湾戦の九回、いずれも値千金の同点打を放っている。現在12打数8安打で、打率・667と絶好調だ。

 そして鳥谷だ。台湾戦で九回2死一塁から二盗に成功して、井端の同点打を導いた。この土壇場での盗塁が、チームの流れを変えたといっていい。10日のオランダ戦では初めて1番に入り、自身の大会初安打となる先頭打者弾でチームを勢い付けた。もともと選球眼の良さは首脳陣に評価されており、思いきりのいい走塁への期待も高い。

 鳥谷が示したように、ワンプレーで流れを変える足を絡めた攻撃が、いかに重要か。高代内野守備走塁コーチは「走塁は日本が世界一だと思っていますから、(鳥谷に限らず)どんどん披露すればいい」と、積極的な姿勢を求めた。2次ラウンドの形を継続できれば、3連覇は近づいてくる。

 鳥谷、井端はこの日、東京ドームでランニングなどで調整した。鳥谷は「(長打は)考えてない。打順は関係ない。状況によって仕事をするだけ」と自分の役割に徹するつもり。前日の試合で感情をむき出しにしたことには「1試合で負けたら終わるのと、144試合やってるのでは違いますから」と語った。

 冷静さと熱い心を持ち、ギリギリの状況でも、頂点に向かって恐れることなく戦うだけだ。

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