マー君中継ぎ登板で2回1失点

2番手で登板した日本代表・田中将大=ヤフオクドーム(撮影・栗木一考)
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 「WBC1次ラウンドA組、キューバ‐日本」(6日、ヤフオクドーム)

 やはりおかしい。2番手で四回から登板した田中が、キューバ打線にいきなりつかまった。

 先頭のフェルナンデスに痛烈なライナーのセンター前ヒットを浴びると、続く4番のセペダには左中間を深々と破られる二塁打。わずか打者2人で1点を失った。さらに1死二塁から左前打を浴びて一、三塁。東尾投手総合コーチがたまらずマウンドに駆けつけた。

 ここからは別人のようになった。低めへの変化球を駆使して後続を連続三振に仕留め、最小限の失点で食い止めた。続く五回は3者連続三振。計5者連続三振という、完璧なピッチングだった。

 結局、2回を投げて3安打1失点、6奪三振。立ち上がりに課題を残したと見るか、立ち直りのきっかけをつかんだと見るか…。評価は難しいが、すっきりとした投球でなかったのは確かだ。

 侍ジャパンの大黒柱として期待された右腕だが、ここまでは本来の姿を見せられていない。2月の代表合宿で強化試合・広島戦(2月17日)に先発したが、一回に3連打で2点を失った。

 開幕投手としてマウンドに上がった2日のブラジル戦は2回1失点で、わずか23球で降板した。格下ともいえるブラジル相手にふがいない投球をし「何も言える立場じゃない」と硬い表情で語っていた。

 日本はすでに2次ラウンド進出を決めており、このキューバ戦は、いわば順位決定戦。田中の登板は“調整”の意味合いが強いだろう。この結果を首脳陣はどう判断するのか。キューバ、台湾、オランダとしのぎを削る2次ラウンドで、田中にどんな役割が与えられるのだろうか。

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