「阪神２－４広島」（２３日、甲子園球場）
　阪神の連勝が５でストップ。勝率５割に逆戻りした。３５７日ぶりの１軍登板となった先発の藤浪晋太郎投手（２６）が４安打４失点で七回途中降板。

　六回、広島・ピレラに逆転満塁弾を浴びた。それでも五回までは無失点の快投。矢野監督は次回も先発チャンスを与える方針を示した。

　初回から粘りの投球。インステップ気味の投球フォームから、最速１５６キロの直球を軸に真っ向勝負を挑んだ。結果的に６四球は与えたが、ストレートの四球は１個。制球に苦しみ、勝負にならない昨年までの姿は、全く見られなかった。

　阪神の藤浪晋太郎投手が２９日、神宮球場で先発予定の３０日・ヤクルト戦（神宮）に備えて、２日連続となるブルペンでの投球練習を行った。直球に変化球も交えて約１５分間、投球した。

　ヤクルトは山田哲と雄平が出場登録を抹消されているが、坂口、青木、村上ら好打者が並ぶ。２７日の投手指名練習では「どこの打順からでもつながる印象です。振る時は振ってくるし、待つ時は待つイメージ。雑にならないように攻めていきたい」と話していた。

　「ヤクルト６－０阪神」（３０日、神宮球場）
　６７０日ぶりの勝利はつかめなかった。だが、右腕の鬼気迫る１１５球に見る者はハートをガッチリつかまれた。

　阪神・藤浪晋太郎投手（２６）は７回８安打４失点（自責１）で自身２連敗となったが、失敗を恐れない腕の振りで毎回の２桁１０三振。次は勝てる。次こそ、勝たせる－。

　「ミスが出た時こそ、抑えてだと思う。ああいうところでカバーできたら」。自責の言葉を繰り返す。