ベンチ外から満塁弾→入れ替わった選手も1年時は4番打者 層が厚かった仙台育英

 「全国高校野球選手権・決勝、仙台育英8-1下関国際」(22日、甲子園球場)

 今年の決勝戦も熱い戦いでした。下関国際は3点リードされた五回2死一、二塁から登板した仲井選手がピンチを切り抜けると、六回の先頭が三塁打。流れが変わるかな、と思いました。でも、仙台育英の先発・斎藤蓉投手が1失点で踏みとどまりました。

 仙台育英の須江監督は5投手をうまく起用し、1人も100球以上を投げさせず勝ち上がってきました。ですが、この日はスタンドも一体となった下関国際の圧力がすごくて、継投を間違えるとバタバタっといくんじゃないか?という雰囲気がありました。なので、須江監督も好投していた斎藤蓉投手に行けるところまでいってもらうという判断をしたのでしょう。七回まで投げさせて、チームで初めて100球を超えた投手となりました。

 すると、七回に岩崎選手が満塁本塁打。彼は宮城大会はベンチ外でした。私事ですが、彼と入れ替わりでベンチ外となった岡田選手の母親は、僕の中学の同級生なんです。母親からよく話を聞いていたのですが、岡田選手も1年生で4番を任されたほどの選手です。仙台育英の選手層の厚さを感じますね。

 須江監督の優勝インタビューも印象的でした。入学時からコロナ禍に振り回されてきた今の高校3年生に対して、涙を流しながら「苦しい中で諦めないでやってくれた。それは全国の高校生が本当に良くやってくれたから。目標になるチームがあったから、暗い中でも走って行けました。全ての高校生の努力のたまもので、最後に僕らがここに立ったというだけなので、ぜひ全国の高校生に拍手をしてもらえたらなと思います」と話されました。野球部員だけではなく、頑張ってきた高校生へのメッセージにはグッときましたね。

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 かみじょうたけし(本名・上条剛志)1977年12月31日生まれ。兵庫県淡路市出身。龍谷大卒。身長170センチ、50キロ。高校野球大好き芸人として知られる。趣味・特技は競輪予想、モノマネ。

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