阪神・前川 代打で決めた!父と祖母の前で今季初安打が殊勲打「腹をくくっていけた」 九回ミラクル大逆転で今季初首位浮上

 「中日3-5阪神」(10日、バンテリンドーム)

 ミラクル逆転劇で阪神が首位浮上!九回、大山の適時打で1点差に迫り、なお2死一、三塁で代打・前川右京外野手(22)が登場。右翼線適時二塁打に失策が絡み逆転に成功した。今季初安打となる一打で2018年以来にバンテリンドームでの初戦勝利に導いた。鬼門を打ち破り、貯金を今季最多の「5」とした。

 打った瞬間ほえた。二塁ベースに到達し、もう一度ほえた。大歓声に包まれる中、前川は総出で喜ぶベンチへ向かって両手を突き上げた。

 「緊張したんですけど、初球から腹をくくっていけたんで、結果が出てよかったなと思います。めっちゃうれしかったです」

 土壇場だった。2点を追う九回、相手の守護神・松山から1点を返し、なおも2死一、三塁のチャンス。代打で打席に立つと、初球のフォークを振り抜いた。打球は右翼線への同点適時二塁打。さらに相手の右翼が後逸し、一走も生還。値千金の今季初安打で試合をひっくり返した。この日は、父と祖母が現地で観戦していたといい「いいところを見せられたのでよかった」と喜んだ。

 背水の覚悟で臨んでいるシーズンだ。24年にブレークし、飛躍が期待された昨季は大きく数字を落とし「悔しい1年だった」と唇をかんだ。オフには体脂肪を落とすなど肉体改造。バットを二度引いてしまい、速球に差し込まれる癖を修正しようと、フォームの試行錯誤も続けた。「数字を決めるとしんどいので、目標は立てない」と足元を見つめた上で「今年こそはっていう気持ちは強い」と意気込んでいた。

 それでも苦しいスタートになった。オープン戦でインパクトを残せず、自身3年ぶりに開幕を2軍で迎えた。同期入団の中川が左翼の開幕スタメンに。さらには高寺や福島といった年の近いライバルたちが、出場機会をつかんでいった。

 ただ、逆境に立たされてもそう簡単には折れなかった。「負けたくない気持ちはあった。めげずに頑張ろうと思ってやってました」。自分を信じ、黙々とバットを振り続けた。7日に1軍初昇格。少ないチャンスを生かそうと、静かにそのときを待っていた。

 昨季リーグで唯一負け越した中日から劇的逆転勝利で2連勝。貯金を今季最多の5とし、首位に浮上した。また、バンテリンドームでのシーズン初戦白星は8年ぶり。さらに鬼門を突破する価値ある1勝だった。結果は残したが、すぐに視線は先へ向いた。「まだまだ試合は続く。悔しい思いをたくさんしてるんで、ぶつけられるように一試合一試合頑張ります」。前川の逆襲が始まった。

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