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【選手権100回大会企画18】富山の高校野球

2004年夏、選手宣誓する富山商の宮田拓也主将
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 富山県勢は夏の甲子園で8強の壁に苦しんできた。過去5校が6度の準々決勝に進んでいるが、あと一歩で4強進出を逃している。

 最も4強へ近づいたのは、1958年の第40回大会に出場した魚津だった。

 準々決勝は徳島商と対戦。エース・村椿輝雄と、徳島商のエース・板東英二の投げ合いは、0-0で延長18回引き分け再試合。この大会から適用されたルールが初めて適用された試合でもあった。再試合は村椿が先発せず、板東に完投を許して敗退した。

 その後、富山勢は67年から73年の7年間で、3度も準々決勝に進んだ。しかし、73年の第55回大会での富山商の8強進出を最後に、長い低迷期に入る。88年の第70回大会から、10年連続で初戦敗退という屈辱を味わった。

 98年の第80回大会では富山商が、1回戦で南竜介(元ロッテなど)、鞘師智也(元広島)を擁する報徳学園を破り、県勢11年ぶりの勝利を挙げた。しかし、2回戦で敗退。上位が遠かった。

 富山第一が悪い流れを断った。2013年の第95回大会に初出場すると、3回戦で木更津総合を破り、県勢として40年ぶりの8強へ進出した。

 延岡学園との準々決勝は悲劇的な結末で敗れた。延長11回1死一、二塁。併殺を狙った遊撃手が悪送球してサヨナラ負け。2度のリードを守り切れず、4強を逃した。

 富山第一は、16年の第98回大会でも劇的な試合を見せている。1回戦・中越戦。九回1死まで無安打に抑えられながら、連続二塁打でサヨナラ勝ちしている。

 富山県勢では、新湊の活躍も見逃せない。86年のセンバツで「新湊旋風」と呼ばれた活躍で4強へ進出。県勢として春夏通じて唯一の4強入りとなっている。

 2季連続出場となった同年夏の第68回大会は、初戦の2回戦で天理に敗戦。8点を追う9回に4点を返したが、春のような快進撃とはならなかった。

 99年の第81回大会でも「旋風」を予感させる試合を見せた。1回戦・小松戦。5点を追う9回に同点に追いつき、延長11回に勝ち越し。盛り上がるスタンド全体の後押しに応えて、夏の甲子園初勝利を挙げた。

 14年の第96回大会で3回戦へ進出した富山商、最近3年間で2回出場している高岡商など、甲子園で奮闘している高校は多い。しかし、富山県勢の夏甲子園の通算26勝は全国46位。今後の奮起が期待される。

 ◆富山県勢の夏の甲子園アラカルト

【出場回数ベスト5】

1位・高岡商18回

2位・富山商16回

3位・新湊5回

4位・桜井4回

5位・魚津、富山第一、滑川2回

【勝利数ベスト5】

1位・富山商8勝

2位・高岡商7勝

3位・魚津3勝

3位・富山第一3勝

5位・富山北部2勝

5位・新湊2勝

【最高成績】

8強・富山商(2回=1967年、1973年)、高岡商(1947年)、魚津(1958年)、富山北部(1969年)、富山第一(2013年)

【通算成績】

85試合

26勝58敗1分

勝率・310

【主な監督】

 桧物政義…新湊の元監督。1971年に新湊の監督に就任。春1回、夏2回の甲子園へ出場した。1986年のセンバツでは強豪を撃破する「新湊旋風」を巻き起こした。1995年に新湊の監督を退任。

 ◆デイリー独断!富山の高校を卒業したプロ野球選手ベストナイン

【先発】滑川・石川歩(ロッテ)

【中継ぎ】高岡第一・高橋聡文(阪神)

【抑え】新湊・西野勇士(ロッテ)

【捕手】高岡商・土肥健二(元ロッテ)

【一塁手】富山商・浅井樹(元広島)

【二塁手】富山商・吉岡悟(元日本ハム)

【三塁手】高岡第一・森本龍弥(日本ハム)

【遊撃手】高岡商・進藤達哉(元オリックス)

【外野手】

高岡第一・吉田浩(元阪神)、高岡商・紺田敏正(元日本ハム)、魚津・石黒誠作(元近鉄)

【指名打者】富山商・山本栄二(元オリックス)

(ポジションはプロでの登録守備位置、所属は現役の最終所属)

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