広島・坂倉が国内FA権行使へ 5日中に球団へ書類提出 森下に続き同一年に2人FA宣言は黒田、新井の07年以来 ロッテなど獲得調査で争奪戦か
広島の坂倉将吾捕手(28)が今年7月に取得していた国内FA権を行使する意思をこの日までに固めたことが5日、わかった。同日に申請書類を提出する。3日にマツダスタジアムを訪れた際は、「話せることは今のところないです」と言葉を濁していたが、水面下で思考を重ね、権利の行使を決意した。
4日に森下暢仁投手が国内FA権の行使を表明したが、広島で同一年に2人がFA宣言するのは2007年に海外FA権を行使した黒田博樹投手(現球団アドバイザー)と国内FA権を行使した新井貴浩内野手(現監督)以来。
坂倉が大きな決断を下した。16年度のドラフト4位で日大三から入団。1年目から1軍で経験を積み、5年目の21年には自身初の規定打席に到達し、リーグ2位の打率・315を記録。翌22年には全試合出場を果たし、自己最多の16本塁打を放つなど、着実に実績を重ねてカープの看板選手へと登りつめた。
打撃センスは国際大会でも輝いた。23年のアジアプロ野球チャンピオンシップではオーバーエイジ枠で選出され、正捕手として優勝に貢献。24年のプレミア12でも打率・444、1本塁打、4打点をマークした。チームは準優勝に終わったものの、捕手部門で大会ベストナインに選出され、その存在感を国際舞台でも存分に示した。
プロ10年目の今季は、チームが得点力不足に苦しむ中で主に4番を務め、孤軍奮闘の活躍を見せた。140試合に出場し、打率・251、15本塁打、74打点をマーク。打点は21、22年の68打点だったキャリアハイを更新し、球団の日本人選手としては21年の鈴木誠也(88打点)以来、5年ぶりの70打点超えを果たし、勝負強い打撃でチームを何度も救った。
今オフのFA市場において、“打てる野手”としての評価は高い。捕手に加え、一塁と三塁も守れるユーティリティーさも兼ね備えており、補強の目玉となることは確実。ロッテなどが獲得調査を進めていることが分かっており、カープを含めた激しい争奪戦となることが予想される。
