広島戦力外の矢野が謝罪「申し訳ない気持ちです」「球団が決めたことなので」 「僕自身まだまだ野球を続けたい」現役続行を希望
広島は1日、昨季リーグ首位打者の小園海斗内野手(26)、24年ゴールデングラブ賞受賞の矢野雅哉内野手(27)、田村俊介外野手(23)、前川誠太内野手(23)の4選手に来季の契約を結ばないことを通達したと発表した。球団は元所属選手の逮捕から始まった『ゾンビたばこ』を巡る一連の騒動の中で、4選手と「信頼関係を築くことが難しい」と判断した。
黒いスーツに身を包み、無数のフラッシュを浴びる矢野の目線は、終始うつむき加減だった。反省と後悔の念をにじませながら、言葉を並べる。「僕の軽率な行動でファンの方々や球団関係者の方々にご迷惑と心配をかけて申し訳ない気持ちです」と謝罪した。
7月に一部週刊誌が、羽月元選手に「ゾンビたばこ」を渡していた自営業者(のちに有罪判決)と矢野が同席していた写真を掲載。以降は3軍で調整を続けていた。9月25日には医薬品医療機器法違反容疑で書類送検されたとの報道を受け、矢野の代理人弁護士が「起訴等の刑事処分がなされる見込みはないと考えております」とコメントを発表。一連の騒動については「僕から特に言えることはないです」と話すにとどめた。
プロ4年目の24年には自己最多137試合に出場し、打率・260、2本塁打、38打点をマーク。強肩と広い守備範囲を生かし、遊撃手部門でゴールデングラブ賞を獲得するなど主力として期待されていたが、直近2年は出場機会が減少していた。
騒動が収束する前にカープを去ることになったことについては、「球団が決めたことなので、そこは僕自身が何を思うかなどは特にないです」とコメント。今後は「僕自身まだまだ野球を続けたいという思いがある」と現役続行を希望していることも明かした。
◆矢野 雅哉(やの・まさや)1998年12月16日生まれ、27歳。大阪府出身。171センチ、72キロ。右投げ左打ち。内野手。育英、亜大を経て20年度ドラフト6位で広島入団。プロ初出場は21年3月26日・中日戦(マツダ)。24年はプロ最多の137試合に出場して打率.260、2本塁打、38打点でキャリアハイ。同年遊撃部門でゴールデングラブ賞。NPB通算454試合で打率.224(954打数214安打)、6本塁打、70打点。
【広島、ゾンビたばこを巡る経過】
2025年12月16日 110番通報を受け、広島県警が羽月隆太郎元選手の自宅を訪問。尿検査で「エトミデート(ゾンビたばこ)」の陽性反応。
26年1月27日 医薬品医療機器法違反の疑いで羽月元選手が逮捕される。
同29日 羽月元選手が広島地検に身柄を送検される。
同30日 広島県警が、マツダスタジアムと大野練習場を家宅捜索。
2月6日 羽月元選手がエトミデート使用を認める趣旨の供述を開始。
同17日 広島地検が、医薬品医療機器法違反の罪で羽月元選手を起訴。
同18日 羽月元選手が保釈金300万円で広島市内の留置施設から保釈される。
同24日 広島球団が羽月元選手の「契約解除」の処分を決定。
5月15日 広島地裁で羽月元選手が初公判。即日結審し、拘禁刑1年、執行猶予3年の有罪判決。
6月1日 エトミデートを発送し、羽月元選手に譲渡したとして広島県警が都内在住の自営業・滝口涼介容疑者を逮捕。
7月14日 一部週刊誌が、小園、矢野、田村が滝口容疑者と同席する写真などを掲載。
同17日 矢野が出場選手登録を抹消される。
同30日 広島球団が矢野と前川が広島県警の家宅捜索を受けたと発表。
9月16日 広島地裁で滝口被告が初公判。拘禁刑2年、執行猶予4年の有罪判決。
同27日 広島球団が矢野と前川が書類送検されたことを明かす。
10月1日 小園、矢野、田村、前川の4選手に戦力外通告。
