広島V逸8年連続 新井監督「前を向いてやっていきたい」「もう一戦一戦、最後まで戦っていく」借金20、3年連続シーズン負け越し 残り19戦
「ヤクルト3-1広島」(13日、神宮球場)
広島が今季124試合目にして優勝の可能性が完全消滅し、8年連続V逸と3年連続シーズン負け越しが決まった。先取点を与えて主導権を握られ、終盤に反撃に転じるも及ばずに3連敗となった。3位・DeNAとは9・5差になり、CS進出の可能性も風前のともしび。新井貴浩監督(49)は「前を向いてやっていきたい」と残り19試合の戦いに目を向けた。4面にもカープ記事
左翼から三塁側スタンドは赤く染まった。厳しいチーム状況でも声援を送り続けてくれるファンがいる。敗戦後、クラブハウスへ引き揚げるために三塁側ファウルゾーンを通る鯉戦士たちにも後押しする声が多く飛んだ。優勝の可能性が完全に消滅。厳しい現実を突きつけられながらも戦いはまだ続く。新井監督は顔を上げてファイティングポーズを崩さない姿勢を際立たせた。
「もう一戦一戦、最後まで戦っていくしかない。良い準備をして、前を向いてやっていきたい」
CS戦線生き残りを懸けた重要な戦いで3連敗となった。借金は今季ワーストを更新する20に到達。残り19試合で3位・DeNAとの9・5差をひっくり返すのは現実的ではなくなってしまった。
今季は3連勝が3度で3連敗以上は11度。波に乗りきることはかなわず、逆に負の連鎖に陥ると簡単には抜け出せなかった。流れを変えられないまま、リーグ3連覇後の2019年から8年連続のV逸と、新井政権2年目からの3年連続シーズン負け越しが決まった。
この日は27試合連続4番起用していた坂倉を疲労を考慮して、ベンチスタートにさせ、4番には菊池を据えた。菊池が4番に入るのは23年9月5日・DeNA戦(マツダ)以来。3点を追う八回1死二塁から左翼線際に落とす適時二塁打を放ち、高い適応力を発揮したが、得点はこの1点のみだった。
長打力が期待されるファビアンとモンテロの助っ人コンビはともに打率2割台前半に沈み、直近はスタメンからも外れている。昨季、チーム最多となる63試合で4番に座った末包に至っては今季一度も1軍にすら上がれていない。菊池は「順番は関係ない」と4番起用にもフォア・ザ・チームの姿勢を崩さないが、長年つなぎ役を担ってきた打者をポイントゲッターとして起用しなければならない現状がつらい。
早めの継投や代打策を打った新井監督は「残り試合も少ないし、一戦必勝と思ってやっている」と目の前の一試合に懸ける思いを明かした。求めていくのは勝利だけ。どんなに厳しい状況でも戦う姿勢を失わず、立ち向かう。
