広島・中村奨 自身初!二塁打3本 完封負け阻止につながる一打含む長打ショー「前半戦何もできていない。取り返せるよう」
「ヤクルト3-1広島」(13日、神宮球場)
鋭いスイングが、ひときわ輝いて見えた。0-3の八回1死だ。広島・中村奨成外野手が左中間を破る二塁打を放った。続く菊池の左翼線への適時二塁打で生還。この日3本目の二塁打は、完封負けの阻止につながる一打だった。
今季2度目の猛打賞は、ただの3安打ではない。四、六、八回と弾丸ライナーで左中間の最も深い場所まで運んだ。1試合3二塁打は自身初。圧巻の長打ショーだった。
「1打席目が捉えきれなかった。そこの反省が、2打席目以降にできたと思う」
初回1死一塁では、高橋が投じた初球の直球に中飛に倒れた。力んだ末に、本来のスイングができなかった。ベンチで修正に着手。思考を巡らせながら2打席目以降に臨み、結果を残した。
9月4日に再昇格。この日で7試合連続スタメン出場となり、3番起用は4試合に伸びた。復帰後は28打数10安打、打率・357だ。迷いの消えたバットから、快音が止まらない。
胸にあるのは、悔しさとハングリー精神。「前半戦は何もできていない。取り返せるように」と力を込めた。
追いかける展開が続いた一戦。三塁側から左翼席の一部までを真っ赤に染めた鯉党からの声援が、やむことはなかった。「たくさん応援に来てくださっている。一試合一試合、とにかく勝てるように頑張ります」。中村奨は前を向いてロッカーに向かった。
