広島の大砲候補 高卒3年目・仲田 配球のデータ取り入れファームでキャリアハイ「4番は譲りたくない」覚醒の予感

1軍昇格へ向けバットを振り込む仲田
好調な打撃で1軍での活躍を目指す仲田
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 広島の高卒3年目・仲田侑仁内野手(21)が飛躍を遂げようとしている。今季、ファーム・リーグでは主に4番を務め、全てキャリアハイの打率・249、3本塁打、31打点をマーク(8日現在)。期待の大砲候補の本格覚醒が近づいている。

 仲田がプロ3年目を迎え、覚醒の兆しを見せている。待望の右の長距離砲誕生へ-。沖縄尚学では高校通算22本塁打の実績をひっさげ、カープに入団。今季はファームで77試合に出場し、4月11日・阪神戦(マツダ)で及川から“プロ初本塁打”をマークするなど奮闘。主に4番として打線を牽引する若鯉は、「4番は譲りたくない」と強い自覚を口にする。

 好調の裏には“思考改革”があった。高校時代は自身の打撃センスだけで結果を残してきた。「配球を読んだことはないです。振ったら打てていたので」。しかし、プロの壁は高く、入団後の2年間は2軍で打率2割前後と苦悩の日々を過ごした。「このままじゃだめだな」。壁にぶち当たったことが、大きな転機となった。

 今季から試合後に自身の打席映像を必ず確認。加えて翌日の相手先発投手のデータも頭にたたき込む習慣を取り入れた。「僕と同じタイプの打者に対する配球はよく見てます。ここ2年に比べたら打席で見える景色が変わりました」と、納得の打席が格段に増加した。

 さらに配球の勉強として、磯村2軍マネジャーや会沢に、「僕が打席に入ったらどう抑えますか」と“直球”の質問をぶつけた。1軍を経験した捕手陣の知見を貪欲に吸収し、配球を読む能力を飛躍的に向上させた。

 出場機会を広げるため、今季からは本職の一塁に加え、人生初の三塁守備にも挑戦中。「打撃には影響ないです。もともと考え込むタイプではないので、楽しいです」と前向きに捉える。

 ポテンシャルの高さはすでに証明済みだ。24年のシーズン最終戦では、球団の高卒新人として初となる「4番・一塁」で1軍初出場初先発を果たし、プロ初安打をマーク。周囲からの期待は大きく、本人も自覚を深めている。

 「打点にこだわりたい。得点圏で頼られるような打者になりたい」と仲田。まず目指すのは2年ぶりの1軍舞台。チャンスをつかみ取るために、頭脳と技術を研ぎ澄ませ、その時を待つ。

 ◇仲田 侑仁(なかだ・ゆうと)2005年7月31日生まれ、21歳。沖縄県那覇市出身。187センチ、103キロ。右投げ右打ち、内野手。泊小2年時に軟式チームで野球を始め、那覇中時代は浦添ボーイズに所属。沖縄尚学では3年時に春夏連続で甲子園に出場。センバツでは初戦の大垣日大戦で満塁本塁打。夏は準々決勝の慶応戦で先制2ランもチームは逆転負け。23年度のドラフト4位でカープに入団。1年目の24年10月5日・ヤクルト戦(マツダ)で1軍デビューし、プロ初安打をマーク。背番号58。年俸500万円(推定)。

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