【安仁屋宗八氏の眼】広島 栗林、大盛、辰見…個々の持ち味がかみ合った価値のある逆転勝ち

 「中日2-5広島」(3日、バンテリンドーム)

 広島が逆転勝ち。0-2の四回、佐々木泰の適時二塁打と大盛穂の2点適時打で3-2。七回は、坂倉将吾の適時二塁打などで2点を奪った。先発の栗林良吏は7回2失点で6勝目。また七回、辰見鴻之介が二盗に成功し、代走でのシーズン最多盗塁25盗塁に並んだ。デイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏も「価値のある逆転勝ち」と称賛した。

  ◇  ◇

 先発の栗林は最近、立ち上がりに苦しんでいた。この日も初回1死から村松、細川に連打を浴びた。慎重になりすぎたのか制球が定まらず、特にフォークの精度を欠いた。2死満塁をなんとか無失点で切り抜けたが、二回も走者を背負い、三回には石川昂に低めの直球をうまく運ばれ、先制2ランを浴びた。

 しかし、味方が逆転した四回以降は別人のような投球だった。カーブでカウントを整え、フォークの精度も向上した。約1カ月半ぶりの勝利で精神的にも余裕が生まれるだろう。次回登板では、初回からリズムに乗れるかが課題となる。

 攻撃陣は四回、1点を返してなお無死満塁から2死となった嫌な流れを、大盛の中前2点打で一変させた。七回には代走・辰見が警戒されながら二盗を決め、坂倉の適時二塁打につなげた。さらに菊池が安打でつなぎ、佐々木が犠飛。中日の反撃ムードをしぼませた。

 栗林が試合中に立て直し、大盛の勝負強さと辰見の足で流れをつかんだ。個々の持ち味がかみ合った価値のある逆転勝ちだった。

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