広島・大瀬良 10年ぶり中継ぎ!逆転CSへリリーフ陣の救世主に 150キロ超の直球「このボールの強さあれば勝負できる」
勝負の9月戦線スタートじゃ!広島・大瀬良大地投手(35)が、リリーフとして戦っていく決意を明かした。8月中旬からファームで救援陣に組み込まれ、30日に1軍昇格。チームは3位・DeNAと4・5差で、逆転でのCS進出を目指す中、「チームの一員として羽ばたきたい」と昇っていく心意気を示した。
好感触を持って1軍に戻ってきた。役割は先発から中継ぎへ。大瀬良の表情は明るかった。「このボールの強さがあれば、何とか勝負できるんじゃないかなという手応えはある」。取り戻した150キロを超える直球の威力。「そのボールの強さで勝負していければなと今は思っています」と視線を前に向けた。
転機となったのは8月21日のファームリーグ・オリックス戦(ほっと)での登板だった。3番手で登板し、1回無失点。先発調整の一環として、短いイニングでの投球で出力を上げていくことを目的とした中継ぎ登板だった。そこで球速は最速151キロをマークし、「自分や周りの皆さんが思っていたよりもボールの強さとかに良いものが見えた」という。
昨年10月に右肘の手術を受けた。今年は春季キャンプから回復とアピールを並行させていたが、3月に右ふくらはぎの筋損傷で離脱。4月中旬に1軍復帰し、2試合に先発するも5月4日・DeNA戦では三回途中6失点でKOされ、登録抹消されていた。
その後、ファームでは先発として調整していた。8月15日のファームリーグ・オリックス戦でも先発し、5回1失点で最速は146キロ。そこから、中継ぎ登板した23日の同戦では最速153キロをたたき出した。
短期間で出力が戻った要因とは。右腕は「トレーナーには(投球)フォームで強さを出せて、うまく体を使えるエクササイズを提案してもらったり…。治療では、これまでよりも時間を割いてもらったり…。そこで投手スタッフから『ショートイニングで』という話をもらって。全てのタイミングがかみ合って、ハマってくれた」と語る。
1軍で救援陣に組み込まれるのは16年以来、10年ぶり。ブルペンなどリリーフとしての試合中の動きに関して「ファームでは案外、うまく入っていけた」とし、「(10年前に)経験させてもらっている。引き出しを引っ張り出してベストを出せるように準備はできると思っています」と調整に不安はない。
チームは9月戦線で8連戦と9連戦が待ち受けており、救援陣も正念場。「選手として、どんな場面、場所でも頼まれたら頑張りたいというのもあった。(チームも)まだまだ上がっていけるチャンスは残っている。チームの一員として羽ばたきたいと思います」と大瀬良は決意した。実績十分の背番号14がここから巻き返していく。
