【安仁屋宗八氏の眼】苦しい展開をひっくり返した意味大きい広島 DeNAの崩れ方は反面教師に

 「広島8-7DeNA」(25日、マツダスタジアム)

 広島が最大6点差をひっくり返す逆転勝ち。五回、佐藤啓介の代打プロ初本塁打を皮切りに打者13人7安打8得点、大盛穂の適時内野安打で勝ち越した。先発・床田寛樹は5回6失点で5勝目。デイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏は野手陣の攻撃に賛辞をおくりつつ、DeNAの崩れ方を「反面教師」にとした。

  ◇  ◇

 広島は3位争いに踏みとどまるためにも、DeNA、ヤクルトとの大切な6連戦の初戦だった。苦しい展開をひっくり返した意味は大きい。流れを変えたのは、プロ初本塁打となった代打・佐藤啓の一発だ。6点を追う展開で反撃ののろしを上げると、打線が一気につながった。一週間前の中日戦でも1イニング8得点を記録しており、たたみかける攻撃は素晴らしい。この勢いを続けていってほしいね。

 一方で、相手投手の崩れ方は広島投手陣にとって反面教師にもなる。大量リードがありながら1点を失ったことで、勝利投手の権利を意識したのか、投球が一変した。点差がある時は「1点は与えてもいい」というくらいの余裕を持って投げることも必要だ。

 5回6失点と乱調だった先発の床田は立ち上がりから球、体ともに切れを欠き、狙い打たれた印象だった。早い回の失点も続いている。ただ、今回は野手が黒星を消し、救援陣も踏ん張って白星をプレゼントしてくれた。次回は床田がテンポ良く本来の投球を取り戻し、今度は野手や救援陣に恩返しする番だ。この勝利をきっかけにしてほしい。

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