代打でプロ初安打の広島・西川 「練習量はすごい」証言続々 記念のボールは「実家に贈りたい」
「広島11-4中日」(18日、マツダスタジアム)
白球が右前で弾むと、マツダのボルテージが一段と上がった。広島・西川篤夢内野手はベンチに向かって初々しくガッツポーズ。3打席目でうれしいプロ初安打を放った高卒ルーキーは、「鳥肌が立ちました」と笑みを浮かべた。
10-3の八回1死一塁。代打で起用されると、草加の変化球を迷いなく振り抜いた。打席前に首脳陣から「三振でもいいから思い切ってやってこい」と背中を押された。「自信を持って打席に入れました」と、本拠地で記念の一打を刻んだ。
2軍の選手やスタッフが口をそろえて「西川の練習量はすごい」と証言する。今春のオープン戦で1軍帯同を果たした際は、試合後ホテルに帰ってからドラフト同期の平川、勝田と駐車場で素振りを行うのが習慣に。勝田は「西川の練習に僕たちが付き合う感じです」と熱量に驚いていた。
シーズンが始まってもその姿勢は変わらない。由宇球場での2軍戦後、大野練習場に戻ってから室内ではなく、炎天下のグラウンドでノックを受け続け、「今日はやめておけ」とスタッフに止められることも。しかし本人は「練習しないと落ち着かないので」と涼しい顔。「勉強とかは続かないんですけど、野球に関わることだったら何でもできます」と胸を張る。
記念のボールは「実家に贈りたいです」と白い歯をこぼした18歳。入団前までは大の虎党で、憧れの選手は鳥谷敬。プロとしての一歩を踏み出したチーム屈指の野球小僧が、大きな成長曲線を描いていく。
◇西川 篤夢(にしかわ・あつむ)2007年12月28日生まれ、三重県出身。18歳。184センチ、77キロ。右投げ左打ち。神村学園伊賀から25年度ドラフト6位で広島入団。
