【解説】広島・栗林の乱?自己最悪の7失点 安仁屋宗八氏「直球の走りが悪いのは自分でも分かっていたはず」

 「ヤクルト12-0広島」(12日、神宮球場)

 広島は先発した栗林良吏投手(30)が四回までに11安打を浴び、自己最多となる7失点で降板。2番手のアドゥワも5失点で大敗し、6連敗となった。デイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏は球威、キレともに精彩を欠く栗林について「体のキレを取り戻すためにも走りこんでみてはどうか」と語り、ローテーションを守った中での“微調整”を提言した。

  ◇  ◇

 栗林が悪かったね。初回に先頭打者への四球が絡んで2失点。前回の巨人戦も立ち上がりの2四球が原因で3失点していた。同じ失敗を繰り返しているが、今回はさらに内容が悪く、四回に大量失点となった。

 初回の長岡への四球は初球から3球連続で変化球を投げて、すべてボールだった。栗林の投球の軸となるのは直球なのだから、調子を見るうえでもまずはその直球を投げるもの。それをあえて変化球から入っていったのは、自分でも直球の走りが悪いと分かっていたからではないか。

 案の定、宮本には内角の直球を簡単に弾き返されていた。その後は大半が変化球を狙い打たれたものだ。2度の送りバントとスクイズ(記録は内野安打)もあっさりと決められた。

 球にスピードもキレもなく、ストライクとボールがはっきりしているため、状態としては非常によくない。

 4日の巨人戦では初回に2四球を与えたあと、ダルベックに3ランを浴びたが、その後は五回で降板するまで追加点を許さなかった。しかし、この日は四回に大きく崩れてしまったからね。

 (栗林は初回、長岡に四球を与えたあと、1死二塁から宮本、増田、鈴木叶に3連打されて2失点。四回には6安打を集められて5失点。自己最悪の1試合7失点を記録し、防御率は1・38から一気に2・13へ悪化した)

 体力の消耗が激しい夏場にスタミナが失われ始めると、だれでも体のキレが悪くなる。

 今後もローテーションを守って投げる必要はあるが、中6日の調整の間にでも走り込みはできるはず。体力をつけるというより、体のキレを取り戻す意味でも走り込んでみてはどうか。このままでは心配ですよ。

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