【横山竜士氏の眼】広島・栗林 冷静な配球で8安打許しても森下&佐藤輝には仕事させず 勝敗分けた投手陣の粘りと坂倉の一振り

 「広島2-1阪神」(18日、マツダスタジアム)

 広島が逆転勝利を飾った。先発・栗林良吏投手は7回117球1失点の力投で、64日ぶりの白星となる5勝目。打線は0-1の五回に菊池が同点犠飛を放つと、六回には先頭の4番・坂倉が左翼席へ決勝の10号ソロを放った。デイリースポーツ評論家の横山竜士氏は「投手陣の粘りと坂倉の一振りが勝敗を分けた」と指摘した。

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 投手陣の粘りと坂倉の一振りが勝敗を分けた。先発の栗林は、8安打を許しながら中軸の森下、佐藤輝に仕事をさせなかった。前日、前川へ死球を与えた影響もあり、バッテリーには内角を攻めづらい心理もあっただろう。森下には外角を丁寧に攻め、緩急を織り交ぜたカーブでタイミングを外し、佐藤輝にはフォークをストライクとボールで投げ分けるなど、冷静な配球で主導権を渡さなかった。

 二回に熊谷の打球を右足に受けたが、影響を感じさせることなく七回まで投げ抜いた。ただ、試合中はアドレナリンが出ているので、試合後の状態は気がかりではある。

 八回を任されたハーンが流れをつなぎ、九回は森浦が圧巻の投球を見せた。森浦は右打者が並ぶ場面で武器のチェンジアップがさえ渡り、3者連続三振を奪う完璧な投球。3ボールからもチェンジアップをストライクゾーンに投げて空振りを奪えたのは大きい。

 坂倉の一発は、今季初の逆方向へのものだった。ボールを長く見て押し込めている証しでもある。二回の右越え二塁打といい、7試合連続無安打だったとは思えない内容だった。このまま本来の打撃を取り戻せば、打線全体にも好循環が生まれるだろう。

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