広島・ファビアン逆転決勝3ラン 坂倉とアツ~い抱擁 連敗も最下位危機も振り切り笑顔弾けた「打った瞬間、ホームランって感じ」
「中日1-5広島」(12日、バンテリンドーム)
値千金じゃ~!広島のサンドロ・ファビアン外野手(28)が決勝の逆転3ランを放った。打率は2割前後を行き来する助っ人だが、7月に入って8戦4発と上り調子。負ければ中日を勝率で下回り、5月9日以来の最下位転落となっていた一戦でチームを勝利に導いた。9日・ヤクルト戦での継投ノーヒットノーラン献上から続いていた連敗も3で止め、ここから上昇曲線を描く。
柵越えを確信したように打球の行方を見つめる。ゆっくりと一塁へ歩き出したファビアンは、三塁ベンチ方向に体を反転させ、ナインを鼓舞する大きな雄たけびを上げた。チームを覆っていた暗雲を一振りで吹き飛ばす逆転の9号3ラン。「完璧な当たりだった。打った瞬間、ホームランって感じていた」と自画自賛の一発に胸を張った。
0-1で迎えた六回は1死から名原が四球を選んで、次打者・菊池が右前打。一、三塁でファビアンの打席を迎えた。「意識していたのは最低でも1点をかえすこと」。相手先発・金丸に対して追い込まれながらも、最後はわずかに浮いてきた落ち球を強振。飛球はホームランウイングを越えて左中間席に飛び込み、「予想していたよりもずっと良い結果になってくれた。粘り強く一発を打てたから良かった」と笑みが弾けた。
3連敗で迎えた一戦。9日・ヤクルト戦で継投によるノーヒットノーランを食らってから、攻撃陣は3戦連続1得点以下で得点力不足に苦しんでいた。負ければ最下位転落となるこの日も金丸の前に序盤3イニングは無安打。初回には先発・床田が村松に先制弾を浴び、嫌な流れが漂っていたところで助っ人の打棒が事態を好転させた。
ファビアンの打率は依然として・201。期待通りの数字を残せているわけではない。それでも7月は8試合で4本塁打目となり、6安打中4本が柵越えというハイペースで一発を量産している。練習では打撃フォームの改造などは行わず、来た打球を「シンプルに」打ち返すことを意識。クリアな思考で打席に入ることで「状態が良くなってきている。毎日の練習の成果も結果として表れている」と手応えをにじませた。
新井監督も「調子が悪かった時に比べて、真っすぐをしっかりと捉えられているので良いと思います」と評価した。
8日の試合でお立ち台に上がった際には「こんなもんじゃない!」と日本語でファンにアピールしたファビアン。復調の兆しが見えている打撃、まだまだこんなものではない。
