広島・小園「もう、調子とか言っていられない」 プロ初3戦連続複数打点&猛打賞 バット折られながらも「しっかり振り抜けた」
「広島3-7巨人」(23日、マツダスタジアム)
広島の小園海斗内野手(26)が意地の3安打2打点だ。七回に中前へ2点適時打を放ち、プロ入り後初となる3試合連続複数打点をマークした。六、九回にも安打し今季5度目の猛打賞。打線の中軸を担う男が、敗戦の中で存在感を示した。チームは3連勝を逃し、借金は13に逆戻りした。
しぶとく、食らいついた。詰まり、バットを折られながらも中前へはじき返した。1-7の七回2死満塁。小園が中前2点適時打を放つ。「しっかり振り抜けた結果、良いところに飛んでくれた」。執念と意地で放った一打だった。
高梨の内角直球を捉えた。4球中、外角球は1球のみ。内角高めを徹底的に突かれた。それでもバットを内側から出したからこそ、打球が緑の芝生の上ではずんだ。
六回は戸郷の147キロ直球を中前打。九回は、田中瑛のフォークを地面ギリギリですくい上げ、左前へ運ぶ技ありの安打を決めた。試合中盤からの固め打ちで、今季5度目の猛打賞だ。
この日も2打点を挙げた。20日のヤクルト戦(神宮)では今季1号となる右越え2ラン。翌21日の同戦は、左翼線への先制2点適時二塁打を放った。3試合連続での複数打点は、プロ8年目で初めてだ。
記録を知らされると、「そうなんですか。僕がですか?」とビックリ。続けて「どうでもいいです。遅いです」と興味を示さなかった。
打撃は一時の不調を脱し、上昇カーブを描きつつある。安打は3試合連続でマーク。交流戦は打点なしだったが、リーグ戦再開後は4試合で6打点だ。しぶとさが戻ってきた。
「低い打球を打てるし安打になっている。良くなっています、間違いなく。続けてほしい」と福地1軍打撃チーフコーチ。新井監督は「内容も良くなっているし、雰囲気も出てきていると思います」と振り返った。
3安打2打点だった打撃でも、小園は真っ先に反省点を口にした。
「そこです、そこです」
0-2で迎えた三回2死満塁で、中飛に倒れた場面を振り返ったときだった。2点を先制された直後の打席。一打が出れば、試合は振り出しにできていただけに、悔しさが募った。
「もう、調子とか言っていられない。やることを増やして頑張ります。気合です。頑張ります」。背番号5は、前を向いて力を込めた。
求めているのは個人の数字ではなく、チームを勝利へ導く一本。主軸のバットが、反撃の旗頭となる。
