広島・末包 逆襲へ30歳元気いっぱい「がむしゃらに、前向きに」 春季Cから2軍も打球角度アップへ一振不乱

 広島の末包昇大外野手(30)が、逆襲への牙を研いでいる。春季キャンプから2軍暮らしが続く中、飽くなき向上心でバットを振り込む。加えて豊富な経験を若鯉たちに還元し、後進の成長の一翼も担う姿は頼もしい。「がむしゃら」という言葉を胸に、自身の課題と向き合いながら汗を流している。

 黙々とバットを振る。5月27日に30歳を迎えた末包は、若鯉に負けじと元気いっぱい。春季キャンプから2軍暮らし。「悔しさ?もちろんあります。しっかりと結果を出すためにやっている」。若手が次々と1軍に昇格していく中、自身の長所に磨きをかけている。

 「がむしゃらに、前向きに」を胸に、練習に打ち込む。現在は打球に角度を付けることが課題だ。始動時に右肩が少し突っ込むことで左肩も開いてしまっていたフォームを修正している。

 「捉えたときに打球がライナー性になることが多い。打球は速いけどゴロになるから、単打になる。もっとバットに球を乗せる。(右肩の動きを修正すれば)角度がついて長打になる」

 ファームでは44試合で打率・224、4本塁打、16打点(9日現在)。打球方向は左翼側が多いが、修正中のフォームが固まれば、「逆方向にも飛ぶと思う」と、自身の調子のバロメーターでもある右翼側への打球も増えてくると自覚する。自分の長所を最大限に生かすため一心不乱にバットを振っている。

 自身のレベルアップを図りつつ、若手の成長を後押しすることも忘れない。守備時に外野からの中継プレーのとき、内野手がカットマンとして、どこにポジションを取るかなど豊富な1軍経験に基づいた「生きたアドバイス」を送っている。

 「矢野とかが1軍へ上がってから、外野との中継プレーが少し崩れてしまっている。どうしてそのポジションにいるの?というのがある。やっぱり、連係は大事。『キクさん(菊池)だったらこう動くよ』とか、伝えています」

 体の状態は良い。開幕から2カ月余りが経過し、トレーニングの成果もあって筋肉量が増えたという。測定した跳躍の数値も「格段に良くなっている」と手応えがある。

 「技術と合わせて、良いパフォーマンスを出せれば。僕には他の選手とは違う長所がある。それをしっかり出していきたい」。逆襲の準備は整いつつある。大砲はがむしゃらに1軍を目指す。

 ◇末包昇大(すえかね・しょうた)1996年5月27日生まれ。香川県出身。外野手。身長188センチ、体重108キロ。右投げ右打ち。高松商では1年秋からレギュラーとなり、3年夏には4番を務める。東洋大を経て大阪ガスに進み、社会人3年目の21年日本選手権では、チームを日本一に導くとともに打撃賞を受賞した。同年度のドラフト6位で広島に入団。

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