広島・名原「気持ちだけは絶対に負けちゃいけない」必死のマルチ 交流戦6連敗、今季ワースト借金12も WBC侍&台湾代表撃ち

8回、右前打を放つ名原(撮影・北村雅宏)
1回、右前打を放つ名原
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 「ソフトバンク3-1広島」(31日、みずほペイペイドーム)

 左翼席から響く「絶対勝つぞカープ!」のゲキに応えるように、広島・名原典彦外野手が快音を響かせた。交流戦開幕6連敗と、暗いトンネルを抜け出せないチームに光をともす2安打をマーク。「気持ちだけは絶対に負けちゃいけない。必死に食らいついてやる気持ちです」と力強く振り返った。

 好投手に対して一歩も引かなかった。初回は今春のWBCで台湾代表に選出された徐若熙(シュー・ルオシー)の154キロを右前へ。「三振は絶対にしたくない」と、ポイントを後ろに置いて剛速球に対応した。

 八回2死一塁ではWBCで日の丸を背負った松本裕の152キロをまたしても右前へ。「(勝負は)追い込まれてからだと思っていた」と、カウント1-2から高めの直球を逆らわずに捉えた。これでデビューから9試合で6度目のマルチ安打。「目標が高すぎるやろと思われるかもですけど、目標は全打席ヒットなんで」と、貪欲な姿勢で打席に向かっている。

 守備でも戦う姿勢を崩さない。六回、栗原が右翼席に運んだ16号2ランの打球に対し、フェンスをよじ登って捕球を試みた。「限りなく可能性は低いんですけど、もし(打球が)失速してフェンスの一番上に当たるってなった時に捕りたい。準備です」と、全力プレーでアピールしている。

 チームは5月を9勝15敗1分けでフィニッシュし、敵地みずほペイペイでは2021年から10連敗。借金は今季ワーストを更新する12に膨らんだ。「僕は今まで通り自分ができることをやるしかない。2番以降、頼もしい打者が続くんで、どうにか僕が走者にいる状態で回せるようにやっていくしかない。色気を出さず気合と根性でやっていきます」と名原。2日からは本拠地での6連戦が待っている。ニューヒーローが必死のプレーで流れを変える。

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