広島・佐々木 執念の激走ヘッスラ!吠えた「よっしゃー!」六回一時同点タイムリー 21日今季初2カード連続勝ち越しだ
「広島3-4DeNA」(20日、マツダスタジアム)
広島・佐々木泰内野手(23)の感情が爆発した。2-3の六回2死二塁から一時同点の適時三塁打。攻撃陣は3点ビハインドから試合を振り出しに戻し意地を見せた。チームは終盤に勝ち越されての敗戦で連勝は2でストップ。21日に今季初となる2カード連続勝ち越しを懸けた一戦に臨む。
ライナーの打球が一塁線を抜けていくと「よっしゃー!」と叫んだ。三塁ベースに頭から滑り込むと、ヘルメットが飛ぶほどに強く地面をたたいた。期待は重圧に変わり、苦しみを味わった。2軍降格を経て、悔しさを糧に奏でた快音。佐々木は「気合で打ちました。それしかありません!」と言った。敗戦の中に鯉党の心を震わせる一打があった。
3点ビハインドから盛り返した。五回は2死一、二塁から菊池が右前への適時打。さらに次打者・小園も右前適時打で続いて2点を返した。菊池は「食らいついてなんとか点につながって良かった」と振り返り、小園は「あまり打てていなかったので、なんとか続くことができて良かった」と語った。上位打線の適時打から反撃ムードは一気に高まった。
その後、1点差の六回2死二塁で打席には佐々木。剛球右腕・ルイーズが高めに投じた151キロ直球を振り抜くと、打球は一塁線を破り、同点の適時三塁打となった。「形どうのこうのよりかは、もう本当にピッチャーと勝負できた」とコメント。塁上での感情爆発には「毎日毎日、悔しい思いをしてるので、自然と出たのかなとは思います」と語った。
佐々木は開幕4番を託されながらも、不振が続き、打率・180で5日に1軍登録を抹消された。「打席内で考え過ぎていることがあった」と反省し、ファームでは「まずはしっかりピッチャーに入っていくこと」を意識して汗を流してきた。
19日から1軍に再昇格し、即スタメン起用されるも3打数無安打。試合後には新井監督から「ピッチャーと1対1での勝負ができてない。あそこは戦う場所だから」と指摘された。この日は五回に中前打も放って、マルチ安打とし「モヤモヤしていたのが、逆に吹っ切れた。ピッチャーとの勝負っていうところを忘れていたのかなって思った。今日はそこだけを意識して『絶対に打つ』っていう気持ちだけを持って、打席に入りました」と汗を拭った。
チームは八回に勝ち越されて敗戦。佐々木は九回の打席で凡退し、唇をかみしめた。「たくさん迷惑をかけてしまっていたので挽回できるように」。試合後は引き締まった表情でロッカールームに下がっていった。
