広島・坂倉5号ソロ 10戦4発絶好調 打率3割到達も六回三振に「やっちゃいけないこと」 最下位中日と1ゲーム差
「広島1-4ヤクルト」(8日、マツダスタジアム)
絶好調男が止まらない!広島・坂倉将吾捕手(27)が5号ソロを含む2安打1打点。二回に一塁内野安打で11試合連続安打とすると、四回には高梨の直球を右中間席へ運んだ。4月下旬に1割台だった打率は3割に到達し、本塁打数は早くも昨季に並んだ。チームは敗れ最下位の中日と1ゲーム差に迫られたが、4番のバットがチームの危機を救う。
ガツンと耳に残る打球音が本拠地に響く。坂倉は打った瞬間、本塁打を確信し、美しいフォロースルーを決めた。試合はまだ序盤。チームに勇気を与える一発を、「良いポイントでしっかり振り抜くことができました」と振り返った。
2点を追う四回だ。先頭で迎えた第2打席。初球の直球を悠々と見送った2球目だった。高梨の投じた148キロをフルスイング。打球は右翼・増田が打球を追うのを諦めるほど、あっという間に右中間席へ吸い込まれた。3試合ぶりの5号ソロをたたきこみ、いつもより早めのスピードでダイヤモンドを一周。1点差に詰め寄る反撃の一発に、「そこは良かったのかなと思います」と控えめにうなずいた。
反省も忘れなかった。再び2点差となった六回の攻撃。先頭の小園が左前打で出塁し、坂倉が打席へ。好機拡大が期待されたが、フルカウントから見逃し三振に倒れ、スタートを切っていた小園も二塁タッチアウト。「チームとしてやっちゃいけないことをしている。打った打たないより、ああいう打席をつぶしていきたい」と、悔しさをにじませた。
チームが敗れた中でも、4番としての存在感は増すばかりだ。二回の第1打席で一塁強襲の内野安打を放ち、11試合連続安打とした。直近10試合で7度の複数安打もマーク。開幕から不振が続き、4月下旬に1割台まで沈んでいた打率はリーグ6位の・301まで急上昇。23打点は阪神・佐藤輝に次いで同2位と、勝負強さも際立つ。
打撃の進化が長打力にも表れつつある。5本塁打は早くも昨季に並ぶ本数。2022年の自己最多16本塁打を上回るペースでアーチを描いている。確実性と長打力を兼ね備えた打棒は、間違いなく赤ヘル打線の中心となっている。
前向きな数字が並んでいるが、自身の成績について問われると、「今日はそれはどうでもいい」と厳しい表情を崩さなかった。チームは2カード連続で初戦を落とし、最下位・中日に1ゲーム差に迫られた。開幕3連勝スタートを切ったシーズンで、早くも目を背けたくなる現実が迫ってきている。4番が好調なバットで危機を救う一打を放っていく。
