広島・持丸 1379日ぶりスタメンで高卒7年目待望のプロ初安打「ホッとした」 今季初の同一カード3連敗も

7回、中前打を放ち、拳を握る持丸(撮影・北村雅宏)
7回、中前打を放つ持丸 
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 「広島0-2DeNA」(19日、マツダスタジアム)

 広島の持丸泰輝捕手(24)が1軍の舞台で1379日ぶりにスタメン出場し、高卒7年目にして待望のプロ初安打を放った。守備でも先発・床田を懸命にリードし、新井貴浩監督(49)も高評価。チームは完封負けで今季初の同一カード3連敗となり、借金は5に膨らむ苦しい状況だが、正捕手・坂倉に次ぐ頼もしい存在が現れた。

 引き締まった表情は変えず、塁上で拳を握った。試合には敗れた。DeNA戦は昨年から8連敗。チーム全体の流れも悪い。ただ、持丸にとっては大きな一歩が刻み込まれた。高卒での育成入団から7年目にして生まれたプロ初安打。「3、4年ずっとファームでやってきて、すごい悔しい思いもしたし、本当に苦しい思いもしてきた。やっと出たなっていう、すごくホッとした気持ちもある」と一息ついた。

 待望の一打は2点を追う七回2死一塁の3打席目で飛び出した。伊勢に追い込まれてから粘りを見せ、最後は低めに落ちるフォークを拾って、打球は中前へ。「1、2打席目は結果が出なかったけど、積極性は最後まで貫いた。その中で良い形で拾えたのでよかった」とうなずいた。

 この日は「9番・捕手」で2022年7月10日・中日戦以来、プロ3試合目の先発出場となった。前日にスタメンマスクを告げられ、相手打者の傾向や、バッテリーを組む床田の状態を照らし合わせて配球を準備。「自分自身の気持ちの整理」もして、試合に臨んだ。

 結果的に床田は8回2失点。「連敗を止められなかったことと、床田さんに勝ちをつけられなかったことは捕手の責任」と持丸は受け止めたが、床田がサインに首を振ったのは片手で数えるほど。左腕も、投球の幅を広げるリードをプラス要素と評価していた。

 持丸は19年度の育成ドラフト1位で入団。22年に1軍で5試合に出場するも、守備面の壁にぶつかり、ファームで己と向き合う日々が続いた。最大の課題となっていたブロッキング能力向上へ「ボールを止める練習は1日も怠らずにやってきた」と自負する。「質よりも量」をこなすことで自信を積み重ねていった。

 継続的な努力の末、課題克服と信頼を勝ち取ることに成功し、ファームからは高監督やバッテリーコーチだけではなく、投手コーチからも推薦する声が上がったという。この日、持丸をスタメン起用した新井監督も「落ち着いていたと思うし、良いヒットだった」と褒めたたえた。

 現状は坂倉が正捕手を務めるため、今後も限られた出番で結果が求められる。少ないチャンスで花丸級の活躍を見せ続け、一歩ずつ立場を確立していく。

 ◆持丸泰輝(もちまる・たいき)2001年10月26日生まれ、北海道出身。177センチ、91キロ。右投げ左打ち。旭川大高では2年夏と3年夏に甲子園出場。19年育成ドラフト1位で広島入団。22年シーズン中に支配下へ昇格した。

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