広島・現ドラ加入の辰見 本人も「びっくりしました」“プロ1号”!左翼守備でも魅せた 新井監督「びっくりしたよ」も称賛
「オープン戦、日本ハム1-7広島」(22日、エナジックスタジアム名護)
広島・辰見鴻之介内野手(25)が22日、オープン戦・日本ハム戦(名護)で“プロ1号”を放った。4点リードの八回2死二塁で杉浦の直球を捉え、左翼席へたたき込んだ。左翼の守備でもダイビングキャッチを見せるなど、攻守で躍動。新井貴浩監督(49)からは高評価を与えられた。現役ドラフトで楽天から加入した新戦力が存在感を高めている。
名護の強い逆風を切り裂き、白球が左翼ポール際へ突き刺さった。快足を飛ばし、二塁に向かっていた辰見が困惑しながらも徐々にスピードを落とす。自身も驚きの“プロ1号”を、「びっくりしました。あんなにゆっくり走ることないので、ぎこちなかったです」と苦笑いで振り返った。
1点リードの八回だ。打線が爆発し、3点を奪い、なおも2死二塁で迎えた第4打席。1ボールから、杉浦の内角145キロを鋭く振り抜いた。「うまく打てたとは思ったんですけど、まさか入るとは」という打球はライナーで左翼席へ。「違和感しかなかった」と自慢の俊足を“封印”し、ゆっくりとダイヤモンドを一周。大学2年の秋以来という一発に、三塁側スタンドを赤く染めた鯉党からは大きな拍手が送られた。
ベンチから打球の行方を見守った新井監督は、スタンドインを確認すると「びっくりしたよ」と笑顔で頭を抱えた。体重65キロとチーム最軽量ながらパンチ力をアピールした若鯉を、「パンチがないと、あのアゲンスト(逆風)の中で本塁打にならない。本当にナイスバッティングだった」と手放しでたたえた。
守備でも存在感を放った。内野手登録ながら左翼で出場。二回2死の場面で上川畑が放った鋭いライナーに対し、迷わず前進してダイビングキャッチを成功させた。「どういう打球がくるかを予測しながらできた」と素早い一歩目から地面すれすれで好捕。高いユーティリティー性も、首脳陣への大きなアピールとなった。
昨秋の現役ドラフトで楽天からカープへ移籍。昨季イースタン・リーグで31盗塁をマークし、盗塁王を獲得した快足が高く評価されていたが、キャンプイン直後から「走」に加え「攻守」でもアピールが続く。指揮官は「実戦で映える選手。チームにとってありがたい存在」と信頼を寄せる。
このまま結果を残し続ければ、自身初となる開幕1軍の切符もぐっと近づいてくるはずだ。周囲の期待が日に日に高まる中、「あすもしっかり準備して、全力を出し切りたいです」と表情を引き締めた辰見。新天地でのサバイバルを勝ち抜き、V奪還への欠かせぬピースへと成り上がっていく。
【辰見鴻之介(たつみ・こうのすけ)】
◆生年月日 2000年11月24日生まれ、25歳
◆出身 福岡県
◆サイズ 176センチ、65キロ
◆投打 右投げ右打ち、内野手
◆球歴 香住丘、西南学院大を経て22年度育成ドラフト1位で楽天に入団。23年7月に支配下登録、24年オフに育成契約となるも25年7月に支配下復帰。昨季31盗塁でイースタン・リーグ盗塁王に輝く。1軍通算2試合で打率.000、本塁打、打点はなし。25年度の現役ドラフトで広島に移籍
◆趣味 読書。特に小説が好き。三浦しをん著の「風が強く吹いている」がお気に入りの一冊
◆好きな食べ物 もみじまんじゅう




