磯村嘉孝氏 広島2軍マネ兼広報担当としての現在地 一筋15年間の現役終えても「カープの発展のために何事も」

 8日、新入団選手らへ伝達事項を伝える磯村2軍マネジャー兼広報(撮影・北村雅宏)
 昨年末にあった“引退試合”後、記念撮影する磯村氏(中央)と中京大中京時代のチームメートら(関係者提供)
 現役時代の磯村氏
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 強打の捕手として広島で15年間プレーし、昨季限りで現役を引退した磯村嘉孝氏(33)が、球団の2軍マネジャー兼広報担当に就任し、奮闘している。初仕事として7日の新人選手入寮に立ち会い、9日は都内であったNPB新人選手研修会にルーキー9選手を引率した。表舞台から裏方へ。第2の野球人生は、選手を支えるのが仕事だ。

 大野練習場で、初々しく動く新人選手に、磯村氏は温かいまなざしを向けていた。2軍のマネジャー兼広報担当として、スタートした新たな野球人生。「楽しみな気持ちとワクワクする気持ちと、二つあります」。ピンと張り詰めた空気の中に、声がはずんだ。

 7日の入寮が初仕事となり、翌8日は新人合同自主トレ初日、9日は都内であったNPB新人研修会に新人9選手を引率した。仕事道具は昨年までのバットとミットに代わり、手帳やパソコンなどになった。忙しい毎日には充実感がある。

 2軍マネジャー兼広報は、昨年までは下水流昂氏(現・関東地区スカウト)が務めていた。選手のサポートに始まり、試合日には運営の補助をする。取材を希望するメディアの対応など、仕事内容は多岐にわたる。

 「下水流さんには現役時代、たくさん助けてもらいました。下水流さんのようには、なかなかできないかもしれないけど、近づけるように頑張りたい」。頼もしかった先輩の姿が、これからの道しるべになっている。

 新たなスタートを前に開催された“引退試合”に勇気をもらった。昨年末、母校の中京大中京のグラウンドに、かつてのチームメートや、クラスメートだったJ1横浜MのFW宮市亮らが集まり、草野球をした。磯村氏の現役引退を受け、同級生が企画。「15年間お疲れ様でした」という横断幕も制作された。

 仲間たちはカープのTシャツや磯村氏のレプリカユニホームを着用した。磯村氏は打席に3度立ち「無安打でした」。それでも高校3年間、白球を追いかけ苦楽を共にしたメンバーと過ごす時間は、かけがえのないものだった。

 サプライズにも感激した。欠席すると聞いていた1学年上の堂林が登場したのだ。「この日はずっと忙しいと言っていたんですよ」と磯村。2人は、09年夏の甲子園を制したときの優勝バッテリー。この日、バッテリーを組むことはなかったが、堂林が投手を務め、自身は打席に立った。憧れであり、カープに入団後もその背中を追いかけていた存在だ。「最後に一緒に野球ができて楽しかった」。“引退試合”を企画してくれたメンバーには「本当に感謝しています」と言葉を並べた。

 1月の自主トレ期間を経て、2月からは春季キャンプが始まる。ユニホームを脱いでもチームの勝利を願う気持ちが変わることはない。「カープの発展のために何事も頑張っていきたいです」。磯村氏の言葉は、いつにも増して力強かった。

 ◇磯村嘉孝(いそむら・よしたか)1992年11月1日生まれ。愛知県豊田市出身。身長178センチ、体重92キロ。右投げ右打ち。捕手。小学2年で野球を始める。中京大中京に進学し、09年の第91回全国高校野球選手権で1学年上の堂林とバッテリーを組み、全国制覇に貢献した。10年度ドラフト5位で広島に入団。15年間プレーし、昨季限りで引退した。通算成績は289試合出場、110安打、、打率・220、12本塁打、53打点。

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