広島・堂林 盟友・磯村引退に決意「僕自身ももう後がない」17年目の逆襲へ悲壮感 バッテリーで09年夏の甲子園全国制覇

 笑顔でタッチを交わす磯村(右)と堂林
 全国優勝を決め堂林(1)と抱き合って喜ぶ磯村=09年8月
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 広島・堂林翔太内野手(34)が26日、マツダスタジアムを訪れ、盟友の現役引退に決意を新たにした。25日に戦力外通告を受けた磯村嘉孝捕手(32)は1学年下で、中京大中京ではバッテリーを組んで09年夏の甲子園で全国制覇を果たした。後輩への思いを語り、自身は不退転の決意で来季の逆襲を図ると誓った。

 ともに過ごした年月の長さを振り返ると、あらゆる感情がこみ上げた。堂林は磯村の現役引退に「寂しいです。いい意味で後輩らしくない、頼れる後輩だった。いろいろ相談もしていましたし」と心境を吐露した。

 出会いは堂林が中学1年の頃。所属していたクラブチーム「豊田シニア」の練習に、小学6年の磯村が体験入部で来訪した。そこからチームメートになり、バッテリーを組んだ。中京大中京ではエース、正捕手という立場で09年夏の甲子園を制した。「相変わらず投げやすいなと思って投げていた」と女房役の献身的な姿勢に支えられた記憶もある。

 プロ入り後は同じ右打者として、技術面の意見交換も重ねた。約20年もの間、常にそばにいた後輩との不思議な巡り合わせ。「カープでご縁をいただいた。(磯村が)辞める時まで一緒にやれて良かったかなと思います」と話し「僕自身も、もう後がないと思っている」と危機感を募らせた。

 今季は44試合の出場で打率・186、1本塁打、4打点。7月11日に2軍降格し、不完全燃焼に終わった。巻き返しに向け、オフはコンタクト率の向上を目指して打力改良に注力。「来年ダメだったら終わりだと思っているし、それぐらいの覚悟というか。何とかしがみついて、成績を残して先につなげたい」。悲壮な決意で、17年目のシーズンに挑む。

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