来季からオイシックス選手兼打撃コーチの松山竜平 最後の広島ユニ姿で古巣にエール「一丸でAクラス、日本一を目指して」

 打撃の実演を行う松山
 集合写真に納まる上本氏(二列目中央)、(奥左から)大盛、松山、遠藤
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 今季限りで広島を退団し、来季からオイシックスでプレーする松山竜平外野手(40)が21日、広島県福山市内で開催された野球教室で、最後となるカープのユニホーム姿を披露した。打撃の実演では柵越えをマークするなど元気な姿を見せ、今後の意気込みやカープへの思いを語った。また、今季限りで現役を引退した上本崇司氏(35)も最後のユニホーム姿で指導にあたった。

 鋭いスイングから放たれた打球が、小学生の歓声に押されてぐんぐん伸びていく。白球が右翼フェンスを越えると、松山は照れくさそうに笑みを浮かべた。カープの選手として参加した最後のイベントを振り返り、「子どもたちが楽しそうに野球をやってくれたのでよかったですね」と充実感をにじませた。

 広島から戦力外通告を受け、18年間所属したチームを退団。トライアウトを受験するなど現役続行への道を探った中、2軍公式戦に参加するオイシックスに選手兼任打撃コーチとして入団することが3日に発表された。新天地でのプレーを見据え、「楽しみな部分と不安な部分がある」とした上で、「自分で決めたことなのでね。体の動く限りは現役を続けたい」と決意を新たにした。

 古巣となるカープへ、熱いエールも送った。今季は2軍で多くの時間をともにし、汗を流した若鯉に向け「若い選手はまだまだ成長できる」とチームの底上げに期待。「個人で戦うのではなく、チーム一丸となってまずはAクラス、そして日本一を目指してほしい」と、1984年以来、42年ぶりの日本一奪還へ、思いを託した。

 カープのユニホームを着るのは、この日で一区切り。スタンドには背番号55のタオルやユニホームを掲げるファンの姿もあった。野球教室後は約40分間にわたり、サインや写真撮影に応じ、最後は大きな拍手に包まれて球場を後にした。「第二の故郷」と表現した広島とはいったんお別れとなるが、「また戻ってこられるように」と松山。40歳の新たな挑戦はまだまだ続いていく。

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