広島唯一の高卒入団ドラ6・西川 50m5秒9の快足生かしてG・G賞獲得へ ノック好き「毎日受ければ成長する自分が見える」

 広島での活躍を誓う西川
 15日の新入団会見で参加したファンとタッチを交わす新井監督と新人選手たち
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 15日に行われた広島の新入団選手発表で、ドラフト6位・西川篤夢(あつむ)内野手(17)=神村学園高伊賀=はゴールデン・グラブ賞の受賞を将来の目標に掲げた。同期入団の選手では唯一の高校生で、50メートル走5秒9という俊足が持ち味。新井監督と同じドラフト6位の若武者が一流プレーヤーを目指していく。

 ハキハキとした口調で大きな夢を描いた。西川は「言葉では表せないぐらいうれしい気持ちと、指名していただいたカープへの感謝の気持ちがすごく強い」と初々しい表情で心境を明かした。

 全国大会での実績こそないが、走攻守の三拍子がそろった大型内野手。高いポテンシャルが評価され、球団の今秋ドラフトでは育成も含め唯一、高校生で指名された。「足の速さに自信がある。足の速さを生かした守備力と球際でもアウトにできる肩の強さが持ち味」と長所を挙げた。

 好きな練習メニューはノック。「昔から受ければ受けるほど、うまくなると言われてきた。自分も毎日受けてきて、かなり変わったかなと思う。毎日受ければ成長する自分が見える。それが楽しい」と地道に鍛錬を重ねてきた。

 プロでの目標を問われると「ゴールデン・グラブ賞を取りたい」と、よどみなく言い切った。そのためには守備面の向上が欠かせない。「まだスピード感や送球の精度、球際の強さは足りない。菊池さんや矢野さんから見て学んだり、聞いたりして日々成長できるようにやっていく」と貪欲な姿勢を見せた。

 もう一つの武器は50メートル走5秒9の俊足。学生時代から徒競走は「学校で1位。長距離走も1位で帰ってきます。負けたことはあまりない」と胸を張る。チームの先輩には今季17盗塁の羽月がおり、“弟子入り”も志願。「ピッチャーの癖を盗んだりするのがとても上手だと思う。二塁から本塁に帰るまでの速さも素晴らしい。走塁の話をいろいろ聞いて代走でも使ってもらえるようにしていきたい」と誓った。

 高2の春からは自主練習で毎日、坂道ダッシュを自身に課した。自宅近くに約50メートルの坂があり、多い時には1日30本を走った。背番号54は小園の「5」と矢野の「4」が合わさった番号。「将来的には2人の素晴らしいところを合わせたような選手になりたい」と明るい未来を見据えた。

 新井監督と同じドラフト6位で入団。「(監督はプロに)入ってからは順位は関係ないとおっしゃっていた。何事にも負けないように、全部一番を取るという思いでやっていきたい」と闘志を燃やした西川。指揮官のようにカープを代表する選手へと駆け上がる。

 ◇西川篤夢(にしかわ・あつむ) 2007年12月28日生まれ、17歳。三重県伊賀市出身。身長184センチ、体重77キロ。右投げ左打ち。内野手。小学3年時に軟式の緑ルーキーズで野球を始め、5年からは硬式の稲沢中央ボーイズに所属。伊賀市立緑ケ丘中では大阪箕面ボーイズでプレーした。神村学園高伊賀では2年秋から投手も兼任。最速145キロを計測したこともある。3年夏の三重大会は打率4割超え。高校通算9本塁打。遠投110メートル。

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