広島・森 投げ込み宣言 栗林ら先発転向「やっぱり質」競争勝ち抜く 秋季キャンプメンバー発表
広島は28日、宮崎県日南市の天福球場で11月1日から21日まで行われる秋季キャンプのメンバーを発表した。練習試合として同10日には侍ジャパン戦(サンマリン)、15日はロッテ戦(都城)が組まれた。参加メンバーの中で最年長となる森翔平投手(27)はキャンプでの投げ込みを宣言。直球の威力を上げ、先発争いで抜け出していく覚悟を示した。
この秋は1点集中で投球に磨きをかける。今季、キャリアハイの7勝を挙げた森に満足感はなく、危機感が漂う。来季から栗林、岡本が先発に転向してくるローテ争いは「なんなら激化していると思う」と見据える。競争を勝ち抜くために左腕が今オフ求めるのは「真っすぐの強さ」だ。
4年目の今季は初めてシーズンを通してローテーションを守り抜いた。1軍の打者相手でも「真っすぐがいい時は変化球も生きる」ことを感じ取った。その上で、「右打者の外角の真っすぐは確率も悪い」と痛感し、キャンプでは改善に取り組んでいく方針だ。
現在マツダスタジアムで行われている秋季練習でも1クールに1、2回のブルペン投球を行っており、「ほぼ真っすぐしか投げていない」。この日も80球を投じ、「球速も上げたいし、大切。だけどやっぱり質。バッターが速く見える真っすぐを投げたい」と力を込める。秋季キャンプでも投げ込みは継続し、レベルアップに心血を注ぐ。
今キャンプは石原と並んで参加メンバーでは最年長となるが、「別に意識はなにもない。(取り組むのは)自分のことばかりだと思う。競争なので」と闘争心をたぎらせた。さらなる飛躍のきっかけをつかむべく、己に全集中していく。
◆秋季キャンプ参加メンバー
【首脳陣】新井監督、藤井ヘッド、小窪コーチ、赤松コーチ、菊地原コーチ、石原コーチ、福地コーチ、新井良コーチ、野村コーチ
【投手】森、常広、高、益田、佐藤柳、滝田、高橋、斉藤、岡本、玉村、遠藤、菊地ハ、辻、杉田、小船、竹下
【捕手】坂倉、石原
【内野手】矢野、佐々木、林、渡辺、仲田、内田、前川、佐藤啓、二俣
【外野手】久保、田村、中村貴、名原





