広島・上本 現役引退へ 地元一筋13年「正直、体もボロボロ」「『もう、頑張らなくていいんだ』と」 8選手に戦力外通告

 取材で言葉を詰まらせる上本(撮影・市尻達拡)
 戦力外通告を受け、球場を訪れる広島・上本
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 広島は1日、上本崇司内野手(35)、宇草孔基外野手(28)、中村健人外野手(28)、松山竜平外野手(40)、田中広輔内野手(36)、河野佳投手(24)、赤塚健利投手(24)、育成の小林樹斗投手(22)に来季の契約を結ばないことを通達したと発表した。上本は地元広島出身で、カープ一筋13年。これまでの歩みを振り返り、現役引退の考えを明かした。

 最後まで、涙はなかった。歯を食いしばりながら戦い続けた日々が幕を閉じる。上本は曇りのない表情で「13年間、野球をやらせていただいた。正直、体もボロボロなので。悔いは全然ないですし、ちょっと肩の荷が下りたというか『もう、頑張らなくていいんだ』という気持ちの方が強い」と心境を吐露した。

 地元・広陵から明大を経て、12年度ドラフト3位で入団。今季は5月20日に1軍に昇格するも、8月2日に2軍降格。1軍では20試合で打率・192、打点と本塁打はなかった。「ここ5、6年は必ずケガをする。そうなると思うように体も動かないし、自分の体じゃないみたいなので。そんな中で野球をやっても通用しないかなと思って」と現役引退を決めた。

 粘り強さとパンチ力ある打撃で、チームとファンを興奮に包んできた。23年シーズンの夏場には4番も務め、1~8番までの打順を全て経験。与えられた役割で勝利への執念を燃やしてきた。守備では内外野を守れるユーティリティープレーヤーとしてチームに貢献。体を張ったダイビングキャッチで窮地を救う場面もあった。

 「レギュラーも張ったことないですし、隙を見せたら終わり。全力でやっていましたね。こんな小さな体で、あんな大きい選手ばかりとやっていたので」。170センチ、76キロ。プロで生き抜くために毎日、必死だった。現在もリハビリ中。体が思うように動かなくなった事実は、全力で戦い抜いた証しでもある。

 カープでの思い出は「死ぬほどある」と切り出して、16年からの3連覇を挙げた。「新井監督にも、かわいがっていただきました。そういった思い出の方が強い」と語り「ありきたりですけど、監督を優勝させてあげたかった。現役も一緒にやってて、人柄とかも知っているので」と心残りも明かした。

 チームのムードメーカーでもあった35歳。「本当に幸せでした。正直、楽しいことは一つもなかったし、しんどいことの方が強い。こんな小さな体で、こんなに長く野球をさせていただいて。まわりの人に支えられて、ここまで来たなと思います」。感謝の思いとともにユニホームを脱ぎ、第二の人生を歩んでいく。

 ◆上本 崇司(うえもと・たかし)1990年8月22日生まれ、35歳。広島県出身。170センチ、76キロ。右投げ右打ち。広陵高-明大を経て、12年度ドラフト3位で広島入団。内外野を守れるほか、多くの打順をそつなくこなすユーティリティープレーヤーとして存在感を示してきた。通算成績は561試合、211安打、3本塁打、50打点、打率2割5分。

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