広島・森 汚名返上の自己最多更新7勝!前回6失点から一変7回0封 七回ピンチ「気持ちを入れた」山本K斬り
「広島9-0中日」(12日、マツダスタジアム)
点差が開いていたことは広島・森翔平投手には関係なかった。8点リードの七回2死一、二塁。山本に渾身(こんしん)の148キロ直球を投げ込み、見逃し三振に斬るとマウンドでほえた。「なんとか気持ちを入れた」。7回を投げきり、8安打無失点で自己最多を更新する7勝目をつかんだ。
同じ失敗は繰り返さなかった。前回登板の5日・阪神戦(甲子園)では打線が初回に先制点を奪うも、その裏に満塁弾を食らうなどして4回6失点で敗戦投手となった。
この日も2点の援護を受けて上がった二回のマウンドは無失点。初回を含めて序盤をしのぎ、「入りが一番、緊張した。その中で3人で終われたので、そこはなんとかクリアできて、そのままいけた」と胸をなで下ろした。
ここ最近はチーム全体の流れとして、初回に先制しながらも、その直後に先発投手が失点して敗れる試合が続いていた。「球数を使ってでもゼロで抑えることが大事かなと思っていた」。勝負を焦ることなく、コーナーを突く投球を徹底。要した111球の球数は丁寧に投げ込んでいった証しだろう。
これで自身7勝6敗となり、先発陣の中では唯一、貯金を作れている。10勝も視野に入る中、「とりあえず目の前の試合頑張ります」と左腕はほほえんだ。一戦必勝の思いで最後までローテーションを守り抜く。





