広島・床田また背信…初回に6失点で自己ワーストの10敗目 大失速の9月…5連敗3位5差

 1回、リチャードに満塁本塁打を許した床田(撮影・石井剣太郎)
 2回、2ランを放ち生還する床田(左)=撮影・石井剣太郎
 7回、戦況を見守る新井監督(撮影・石井剣太郎)
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 「巨人6-4広島」(9日、東京ドーム)

 昨年9月の再来だけはやめてくれ…。広島が今季4度目の5連敗を喫し、3位・DeNAとのゲーム差が今季最大の5差に広がった。先発・床田寛樹投手(30)が初回に6失点し、自己ワーストの10敗目。二回に自身初本塁打となる1号2ランを放つも空砲に終わった。これでチームは9月1勝6敗となり、月間20敗を喫した昨年同月を上回るペースで負けを重ねている。

 あれだけ思い焦がれていたプロ初本塁打を放ったのに、床田に笑顔はなかった。直前に6点を失っていたため、「スコアボードを見て『チッ』と思いながら走っていた」。打撃が得意で、毎年のように本塁打を放つことを目標に掲げていた中での一発だったが、「あまりうれしくなかったです」と表情はさえなかった。

 2登板連続で序盤に打ち込まれた。この日は球が「高かった」。初回、リチャードに満塁弾を食らうなど、7連打を浴びて6失点。二回以降は立ち直り、七回まで投げ抜いたものの、「二回以降は、初球から(相手打者が)どんどん来るイメージがあったので、『初球はボールでもいいや』みたいな感じで入ったら、うまくいった。それを何で最初からできなかったのかなとは思う」と首をかしげ、自己ワーストの10敗目が刻まれた。

 前回登板の2日・DeNA戦でも初回に2点を失うなど2回7失点で敗戦。「初回を頑張れればいいかなと思う」と立ち上がりを鍵に挙げていた中で打ち砕かれた。当初は中4日で7日・阪神戦に先発予定だったが、2日延びて中6日での登板に変更となった影響もあったのか-。左腕は「言い訳にしかならないので。しかも(登板日が)2日延びている状態なので、むしろ体は休めている状態。普通に打たれたって感じです」と悔しさをかみしめた。

 一方の打線も相手より多い10安打を放って4点を奪うも逸機が続いた。初回、1点を先制した後の2死満塁で菊池が空振り三振。3点を追う三回2死二塁では佐々木が中飛に倒れるなど、不安定な投球を見せていた戸郷を攻略しきれなかった。

 新井監督も戸郷について、「カウント球とか甘い球は結構あったと思う」と言及。「それを打ち損じるとキツいところがある。そこは(こちら側が)レベルアップしていかないといけない」と歯がゆさをにじませた。

 これでチームは5連敗で9月は7試合を終えて1勝6敗。月間20敗を記録し、首位から4位まで転落した昨年9月でも7試合を終えた時点では2勝5敗だったため、ここまでは昨年同月より低い勝率となっている。借金も今季ワーストを更新する13になった。頼みの床田でも勝てない厳しい状況で前を向くことは難しい。

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