広島・新井監督 松田オーナー激励も実らず7月2度目5連敗 遠いあと1点も「こういう試合をしていけば必ず上向いてくる」

 「広島5-6巨人」(27日、マツダスタジアム)

 あと1点が重すぎた…。わらにもすがるような鯉党の叫びは届かず、広島は1点差の接戦を落として7月2度目の5連敗となった。ただ、見る者に最後まで希望を抱かせる戦いはできた。新井貴浩監督は「こういう試合をしていけば必ず上向いてくると思う」と収穫のある負けと捉えた。

 先発・佐藤柳が序盤から失点を重ね、5点をリードされた。満員のスタンドは意気消沈していたが、五回に打線が奮起。無死からの5連打で4得点。右中間への走者一掃3点適時三塁打を放った大盛は「連打で球場のボルテージも上がってきていたので、つなぎに徹した」と汗を拭った。

 八回にハーンが1点を失って2点差に広げられるも、八回2死三塁で代打・野間が右中間への適時三塁打。意地を見せたナインに指揮官は「苦しい展開にもなったけど、選手全員から『絶対に何とかするんだ』という気持ちが伝わってきた」とうなずいた。

 この日の試合前練習中には、松田元オーナーがグラウンドを訪れて、シーズン中では異例の新井監督の激励を行った。10分以上にわたって会話した指揮官も「『明るく頑張っていこうな』と激励してもらった。『よし頑張るぞ』という気持ちになりました」と思いを新たにしていた。

 7月は3勝14敗3分けで勝率・176。現状では月間20敗を喫した24年9月の同・200を下回っている。苦しい状況に変わりないが、光は少しずつ見えてきている。

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