広島が1安打の完敗 もっと足を使って投手を揺さぶれ 阪神を見習うべき~安仁屋宗八氏がカツ!
「ロッテ6-1広島」(10日、ZOZOマリンスタジアム)
西武に3連勝し、勢いを得てロッテ戦に臨んだ広島だったが、先発したサモンズを打ちあぐみ、1安打の完敗を喫した。デイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏は各打者の工夫の乏しさを指摘。「足を使った揺さぶり」を強調したうえで、「もっと阪神を見習うべき」と語った。
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ヒット1本打って、1点を取るのが精いっぱいとはねえ。この日はサモンズの“動くボール”にしてやられたという感じだった。
彼はスプリット系の似たような球種でも、いろいろと握りを変えて投げてくるタイプだけにタイミングが取りづらかったようで、食い込まれるシーンが目立った。バットのヘッドが返らないからフライアウトが多かったね。
(広島は七回終了までサモンズの前に無安打で走者は四球と死球、失策の3度。八回、先頭の上本が初安打となる左中間二塁打。菊池四球後、サモンズは降板したが、その間、飛球によるアウトは14回を数えた)
しかし、いくら相手にいい投球をされたからと言って、降板するまでほとんど無抵抗。これではいけない。打席の中で各打者が工夫しないとだめだ。
こういう打てない試合では、これまでもよく指摘してきたことだが、もっと足を使った揺さぶりをかけて、投球のリズムを狂わせるような試みが必要だ。
矢野などが途中でセーフティーバントの仕草をする場面もあったが、効果という点では果たしてどうだったか。
バントヒットを狙って失敗するのがもったい。そんな意識が強いのだろう。カープの選手はあまりやりたがらない。これをされると、投手はそのたびに前へ出ることになるから、スタミナを削られるんだけどね。特に外国人投手には有効だと思うのだが。
1番を打った中村奨も足があるのだから、その武器を生かす方法を考えなければ。とにかく各打者の自発的な工夫が大事だ。動いて揺さぶる。このへんに阪神との差を感じる。阪神を見習うべきだと思うね。