広島・小園の意地に大歓声 2戦連続タイムリー&マルチ「まだまだかな」打撃上向き 守備位置チェンジ三塁→遊撃
「オリックス6-1広島」(4日、京セラドーム大阪)
このままでは終われない。広島に見せ場の少なかった一戦で、小園海斗内野手が意地を見せた。待ちわびた得点に、敵地を赤く染めた鯉党も歓喜の大歓声。唯一の得点を生み出した男は「また、チャンスで打てるようにという感じですね」と前を向いた。
6点を追う八回だ。先頭の代打・羽月が左中間への二塁打で好機を演出。1死後、小園が打席を迎えた。この回からマウンドに上がった山岡に対し、「どんどん振っていこう」と2球目の甘く入ったチェンジアップを右翼線へ運び、悠々と二塁に到達。2試合連続適時打をマークし、完敗ムードの中で一矢報いた。
5月は月間打率・185と苦しい1カ月を過ごした。しかし、6月に入って状態は上向き。対戦経験の少ない投手との戦いが続く交流戦に突入し、2試合連続でマルチ安打を記録するなど、本来の打撃を取り戻しつつある。「『(打席で球を)見て見てとなったら終わってしまう』と言われている。持ち味でもあるので、どんどん振っていこう」と、より積極的に仕掛けていく姿勢が功を奏している。
この日も八回に三塁から遊撃に移るなど、打順や守備位置を変えながら結果を残し続けている。「全然打っていないので、まだまだかなと思います」と小園。自己評価の厳しさはこんなもんじゃないという自信の表れ。勝負強い打撃で、6月戦線を支えていく。





