広島・二俣が“ド根性バント” 「怖さはなかった」 2日に犠打を試み歯を8本損傷後初犠打 前打者は死球で内角球をコンタクト
「広島-DeNA」(5日、マツダスタジアム)
強行出場を続ける広島の二俣翔一内野手が2日の試合で負傷して以降初の犠打を敢行した。
4点差を逆転されて迎えた九回無死一、二塁で打席を迎えた二俣。前の打者・会沢は死球で投手・入江の制球は荒れていた中、内角に食い込んでくる150キロ直球をバットに当てて投前への犠打を決めた。その後、チームは同点に追いついた。
試合後、二俣は「チャンスだったのでバント(のサイン)は出るだろうなと頭にあった」と振り返り、「アツさん(会沢)が当たって間が空いたときにコーチから『バントあるから。二塁ランナーも(足の速い)羽月さんだったので、ピッチャー前に(勢いを)殺す感じでいいよ』と。怖さはなかった」と話した。内角を攻められた中でも「全然大丈夫です」と胸を張った。
二俣は2日・ヤクルト戦で犠打を試みた際にファウルチップが顔面に直撃して負傷交代。病院に直行し、上下の前歯が計8本損傷していた。中には歯髄から脱臼している歯もあり、欠けた部分はくっつけて整復し、ワイヤーで固定。口内の裂傷に対しては8針縫うほどの大けがを負っていた。
そんな中でも翌3日でも試合に強行出場。この日も「1番・中堅」でスタメンに名を連ねて、“ど根性バント”を披露した。





