広島・ドラ1佐々木が痛恨離脱 走塁中に左太もも裏負傷、松葉づえ姿で緊急帰広 坂倉に続き、新井監督「時間かかると思う」

 「オープン戦、DeNA3-3広島」(5日、横浜スタジアム)

 広島のドラフト1位・佐々木泰内野手(22)=青学大=が走塁中に左太もも裏を痛めて負傷交代した。試合後は松葉づえ姿でタクシーに乗り込み、緊急帰広して病院で診察を受けることに。新井貴浩監督(48)は状態について「時間はかかると思う」と厳しい見通しを示した。右手中指を骨折した正捕手・坂倉に続いて、期待のレギュラー候補が離脱。開幕前に痛恨の誤算となった。

 一瞬で事の深刻さは伝わってきた。六回1死一、三塁。四球で出塁していた一走・佐々木は小園の右前打で二塁を蹴って、三塁を目指す途中で顔をゆがめた。スピードを落とし、なんとか三塁に到達するも塁上では苦悶(くもん)の表情。左太もも裏を押さえ、トレーナーに付き添われながらベンチへ下がり、そのまま途中交代となった。

 その様子をベンチから心配そうに見つめていた新井監督は試合後、「左のハムストリングスがちょっとピリッときたということだったから、(今後は広島に)帰って検査して、かな」と佐々木について言及。「良いものを見せてくれていただけにね。まあ、でもこればっかりはしょうがない」と唇をかみしめた。

 佐々木は松葉づえ姿で球場を後にして、緊急帰広。ケガの程度は検査結果次第ではあるものの、「時間はかかると思う。まずはしっかり治してほしい」と語った指揮官の口ぶりは重たかった。

 軌道に乗りつつあった直後の負傷だ。ドラフト会議で指名を受けた後の昨年11月の神宮大会で左肩を脱臼。1月の合同自主トレでは一部別メニューでリハビリに努め、春季キャンプも完治させることを優先し、全日程を2軍で消化していた。

 傷も癒え、満を持して1日のオープン戦・楽天戦(倉敷)から1軍に合流。2日の同戦では4打数2安打の活躍を見せ、「自分はアピールして、開幕1軍を狙うポジション。どんどん打って、守備でも、全部のところでアピールできればいいなと思います」と息巻いていた中で、無念の結果となってしまった。

 チームとしても佐々木を本職の三塁ではない外野でも起用し、武器の打撃を生かすために試行錯誤を続けていた。即戦力の右の大砲として開幕スタメン候補でもあっただけに長期離脱となれば痛い。

 正捕手の坂倉も2日に右手中指の骨折が判明してこの日、手術を受けたことが発表された。新井監督は「早くても2カ月くらいはかかる」と話しており、復帰は5月以降になる見通しだ。開幕月に入ってチームを襲っている“負傷ドミノ”。離脱者の早期復帰を信じ、チーム一丸で苦境を乗り越える。

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