広島・二俣 回転打法さく裂で2025年カープ1号 定位置奪取へ「穴があいたところは自分がいく」
「広島紅白戦、白組2-5紅組」(10日、天福球場)
体をくるりと回転させて捉えた打球は、そのまま左翼ポール際へ吸い込まれた。2025年“新井カープ1号”は、二俣翔一内野手(22)の2ラン。「(体の軸の)回転の力で飛んでいった」と笑顔で振り返った。
白組の「3番・二塁」で先発出場。七回無死一塁で赤塚の内寄り直球をジャストミートした。滞空時間の長い放物線に「今までならファウルになっていたと思う。練習では内角球を打った際にスライスして、ファウルからフェアゾーンに戻ってくる打球も増えた。体の回転で振れている」と手応えを口にした。
先月10日から10日間は都内で巨人・岡本に師事。打撃の基本となるタイミングについて助言を仰いだ。「タイミングが少しでもズレたら打てない。タイミングの合わせ方を教わりました」。キャンプ中も走者がいない場面、クイック投球と投手の投球パターンに合わせて練習。昨秋から取り組む「手で打とうではなく、体の軸を回転させるイメージ」のスイングも習熟度が高まっている。
二俣は昨秋キャンプでも、西武との練習試合でチーム1号をマークしていた。複数ポジションを守れる器用さを武器に、昨季は80試合に出場。ポジションを問わず、今季は定位置奪取に燃える。「穴があいたところは自分がいくぞ、という意識でやっています」。得点力が鍵のチームにおいて一発は何よりの魅力。持ち前の打力でレギュラー陣を脅かす存在となる。




