広島・末包 「あまり力を入れずに」豪快フリー打撃 鈴木誠也直伝の脱力に手応え 構えに新たな動作も

 たくましいヒゲを蓄え、笑顔がまぶしい末包(撮影・市尻達拡)
 打撃練習する末包
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 「広島春季キャンプ」(3日、日南)

 ランチタイムのスタンドに、乾いた打球音を響かせた。広島・末包昇大外野手(28)が3日、味方投手が打撃投手を務めるフリー打撃で存在感を発揮。「あまり力を入れずに振っている段階。コンタクト重視だけど、良かったかなと思う」と、習得を目指す脱力打法に手応えを示した。

 森と対戦し、10スイングで安打性は4本。左中間への大きな飛球や、左翼フェンスを直撃する豪快な一打もあった。1月は沖縄県内でカブス・鈴木誠也に師事。「誠也さんにも言われたけど、いかに力を抜いて振れるかが実戦では大事になってくると思う。練習で、100%で振ることはいつでもできる。6割、7割(の力)で打球を飛ばしていければ」と理想を口にした。

 そして今年から、新たな動作を取り入れた。構えの段階で肩にバットを担ぎ、一塁方向に正対。そこから投手方向に目を向ける一連の動作を続けている。「目線をブラさない、というか(目の)高さをあまり変えないように意識している」と狙いを明かした。

 昨季は79試合で打率・238、9本塁打、37打点でレギュラー定着はならなかった。外野は新外国人のファビアンもおり、競争は激化する。「実戦になれば打つことだけを考える。それまでの過程で、しっかりフォームを作り上げていきたい」。力を抜く打法とは対照的に、心は前のめりで定位置奪取を狙う。

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