広島のテイラー・ハーン投手（３０）が２７日、開幕守護神の座を歓迎した。栗林が昨年１０月に右肘を手術し、開幕に間に合うかは不透明。新井監督が代役候補として、昨季安定感抜群の投球を披露した助っ人左腕の名前を挙げる中、「やってくれと言われたら、実行するだけ。問題ない」と前向きに語った。

　マウンド上と変わらない、クールな表情で名乗りを上げた。流動的となっている開幕守護神の座。今季、来日２年目を迎えるハーンが頼もしい言葉を並べた。

　「チーム事情で抑えをやってくれと言われたら、それを実行するだけ。問題ないと思う」

　昨季は開幕こそ出遅れたものの、初登板から１６試合連続無失点をマークするなど、安定感抜群の投球を披露。シーズン全体では３５試合で０勝１敗、１７ホールド、２セーブ、防御率１・２９という好成績を収め、勝ちパターンの一角を担った。

　シーズンを通してのフル回転が期待される今季は、開幕から大役を任される可能性がある。昨年１０月に栗林が右肘を手術。順調にリハビリを進めているが、開幕を万全で迎えられるかは不明だ。新井監督が代役としてハーンの名前を挙げている中で、「どのポジションでもマウンドで変わらず（自分の投球を）できる」と左腕。役割が変わっても平常心でマウンドに立ち、結果を残す自信をにじませた。

　２６日に再来日し、この日は荷物整理のためマツダスタジアムを訪れた。時差ぼけに関しては「そんなに悪くない」と笑顔。すでに２度ブルペン入りするなど、調整は順調だ。「自分の持ち味はストライク先行でどんどん攻めていくこと。それができれば（昨季と）同じようなパフォーマンスができると思う」とハーン。今季も支配的な投球でブルペンを支えていく。