広島が193センチ大型右腕ドミンゲスと契約 速球&チェンジアップ自慢 先発&中継ぎOK!伸びしろ十分28歳

 広島は25日、ジョハン・ドミンゲス投手(28)=ホワイトソックス傘下=と契約合意したことを発表した。契約金12万ドル(約1800万円)、年俸50万ドル(約7700万円)プラス出来高払い(金額は推定)。ドミニカ共和国出身の右腕はメジャー経験こそないが、150キロ台中盤の速球とチェンジアップが武器で先発、中継ぎ両面での起用を見込む。球団としては今オフ早くも3人目の外国人補強となった。

 7年ぶりの覇権奪回を目指す新井カープが、着々と戦闘態勢を整えている。この日、球団は新外国人としてドミンゲスの獲得を発表。8日に獲得を発表した内野手のモンテロに続き、22日には外野手のファビアンの入団が正式決定した中、今オフ早くも3人目の新外国人加入という朗報が舞い込んだ。

 ドミンゲスはメジャー経験こそないが、今季はホワイトソックス傘下3Aで27試合に登板。そのうち22試合に先発して7勝5敗、防御率4・43。球団を通じて「カープの一員として、来シーズンの勝利に貢献する機会をいただいて、大変うれしく思っています。私の知識と経験を生かし、ファンの方の期待に応え、その期待を上回るようたゆまぬ努力を惜しまないことをお約束します」と意気込みを語った。

 身長193センチの大型右腕。その特長について、松田一宏オーナー代行は「角度があって上から投げ下ろす投手でチェンジアップのコントロールがいい。ボールに力があり、先発で力を入れた時には155キロぐらい出る。先発、中継ぎの両方で使えるんじゃないかと思う」と評価。球団は先発のみならず、リリーフとしての起用も視野に入れている。150キロ台中盤の速球とチェンジアップに加え、スライダー、カーブ、ツーシームを操り、多彩な球種も魅力だ。

 マイナー通算では137試合に登板して27勝32敗、防御率3・78。走者を置いた際のクイック投球も合格点だという。年齢的にも若く、同オーナー代行は「日本に合ってくれたら伸びるんじゃないか」と成長曲線にも期待する。

 チームの先発陣では、17年から8年連続で100イニング以上を投げて今季の開幕投手も務めた九里が、海外FA権の行使を表明。去就は不透明な状況となっている。新加入のハッチは先発の一角として期待されたが、未勝利のまま退団した。同じドミニカ共和国出身のモンテロ、ファビアンとともに“ドミニカントリオ”が活躍できれば戦力は格段に厚みを増す。

 「一戦一戦、一球一球に魂を込めて頑張ります」と闘志を燃やしたドミンゲス。その右腕で、広島全体を盛り上げてくれそうだ。

 ◇ジョハン・ドミンゲス(Johan Dominguez)1996年1月18日生まれ、28歳。ドミニカ共和国出身。193センチ、86キロ。右投げ右打ち。投手。16年5月にブルワーズとマイナー契約。18年8月にホワイトソックスへ移籍。24年はホワイトソックス傘下でプレーして3Aでは27試合で7勝5敗、防御率4.43。メジャー出場なし。マイナー通算137試合で27勝32敗、防御率3.78。

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