広島・堂林が意地の今季最長4戦連続H 首位奪還へ巻き返し狙う「地元で頑張りたい」
「中日5-1広島」(29日、バンテリンドーム)
コンパクトなスイングで鮮やかに左中間を破った。広島・堂林翔太内野手は悠々と二塁に到達。ベンチからの祝福にガッツポーズで応え、胸を張った。
「点を取られた直後だったので、1点ずつだと考えていた」
2点を先制された直後の五回だ。先頭の坂倉が右中間への三塁打で出塁。反撃の好機で打席を迎えた。松葉に対し、カウント1-2からの5球目。甘く入った139キロ直球を左中間へ。適時二塁打で1点差に迫り、敵地の鯉党のボルテージを上げた。
この3連戦で打線は計4得点に終わった中、ベテランは存在感を放った。初戦では九回2死に代打で登場し、守護神・マルティネスから二塁打をマーク。28日は4試合ぶりにスタメン復帰し、1安打。この日の安打で今季最長を更新する4試合連続安打と好調だ。「状態が良い悪いとは言っていられない。(試合に)出してもらったところで勝負していくだけ」と1打席ごとの集中力が際立っている。
新井監督も状態を「ドウ(堂林)はずっといい」と評価。先制した直後、1点差に詰め寄った攻撃を「すぐに反撃したところはいい攻撃だった」と完敗の中にも光を見いだした。
31日からは本拠地に戻り、巻き返しを狙う。「地元で頑張りたいと思います」とうなずいてバスに乗り込んだ堂林。チームを救う一打で勝利に導いていく。