【安仁屋宗八氏の眼】低めにボール集めた広島・黒原は合格点の投球 できていた切り替え

 「広島0-1中日」(7日、マツダスタジアム)

 広島は2010年7月以来、14年ぶりとなる同一カードでの3戦連続完封負けで最下位に転落した。先発の黒原は今季初登板だった3月30日のDeNA戦(横浜)で危険球退場となっていたが、5回3安打1失点の力投。デイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏は打たせて取る投球を評価した一方で、さらなる改善点を挙げた。

  ◇  ◇

 先発した黒原は上出来の結果と内容だったね。合格点だと思うよ。この日のような投球ができれば十分勝てる。これからが楽しみだね。何が良かったかと言うと、低めにボールを集められていたこと。内野ゴロは15アウトのうち8個もあった。打たせて取る投球ができていた。

 前回登板が危険球を与えての退場だったということで、立ち上がりを心配していたけど、無用だった。しっかり腕を振れていたし、マウンド上で堂々としていた。切り替えができていたと感じた。

 それだけに、五回に左の上林、宇佐見に連打を許して先制されたところはもったいない。右打者への内角攻めはできているだけに、もっと左打者への内角の使い方を覚えてほしい。そうすればもっと良くなる。

 それにしても打線がさみしい。相手の先発・メヒアを揺さぶる姿勢が感じられなかった。相手は外国人投手で、なおかつ長打のある選手が少ない打線なのだから、打席内での工夫が大事だと思う。

 この3連戦は全体的に追い込まれてから打たされていた。開幕カードで見せた初球からの攻撃ができなくなっている。犠打も少ないし、エンドランもない。策がなかなか見えてこなかった。

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