広島がまさか3戦連続完封負け 羽月の渾身ヘッスラ&新井監督リクエスト実らず 九回はビハインドで栗林投入も

 8回、一塁走者の羽月は松山の左翼線二塁打で本塁へ突入するもタッチアウトになる(撮影・市尻達拡)
 8回、一塁走者の羽月は松山の左翼線二塁打で本塁へ突入するもタッチアウトになる(撮影・市尻達拡)
 選手交代を告げる新井監督(撮影・市尻達拡)
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 「広島0-1中日」(7日、マツダスタジアム)

 広島が今季初の同一カード3連敗を喫し、借金2となった。八回に本塁での微妙な判定で新井監督がリクエストを繰り出すも実らなかった。

 八回だ。1死一塁から代打・松山が左翼線を破る二塁打を放った。一塁走者の代走・羽月は一気に三塁ベースを蹴って頭からホームへ突っ込んだが捕手のタッチがわずかに早かったように映った。

 球審の判定はアウト。だが羽月はベンチに猛アピールし、新井監督もリクエストを要請。リプレー検証が行われ、手が早くホームプレートにタッチしているようにも見えたが、判定は覆らなかった。

 それでも粘りを見せ、なおも2死満塁と好機を広げたが、小園が空振り三振に倒れスコアボードにゼロ以外の数字をともすことができなかった。前日まで2試合連続の完封負け。この日も二回は1死から秋山が二塁打を放つも、田村、坂倉が凡退。三回は先頭の矢野が左前打で出塁し犠打で1死二塁とするも野間、田中が倒れた。

 六回にも走者を得点圏まで進めるも、得点には至らず。相手先発・メヒアの前に7回までわずか2安打となすすべなく、九回は守護神・栗林を投入して反撃の機会を待ったが、打線の奮起にはつながらなかった。

 3試合連続の完封負けは21年8月15日、阪神戦(京セラ)での0-3、同17、18日、中日戦(バンテリン)で、ともに0-3で敗れた以来。赤く染まった本拠地は、いくどもため息に包まれた。

 先発の黒原は前回登板の3月30日DeNA戦(横浜)で、初回先頭・度会へ投じた3球目が、頭部付近に直撃。危険球で退場となっていた。

 この日は初回から順調にアウトを積み重ねた。四回までは3度の三者凡退。しかし、五回1死一塁から、宇佐見に左中間を破られる適時二塁打を浴び、先制点を献上。初球の外角直球をうまく運ばれた。その後のピンチはしのぎ、この回で降板。5回3安打1失点で試合をつくるも、援護がなく、プロ初勝利はお預けとなった。

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