広島は外国人2人が抹消された途端に連勝 「助っ人はいらない。国産打線で行け!」と安仁屋宗八氏

 広島は開幕連敗後の3月31日、マット・レイノルズ内野手(33)が左肩痛、ジェイク・シャイナー内野手(28)が右手中指の剝離骨折で出場選手登録を同時抹消。その日から2連勝し、成績を五分に戻した。デイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏は助っ人に頼らない“国産打線”に期待した。

  ◇  ◇

 2人いっぺんにリタイアしたんだから驚いた。でも私はそれほど心配していないね。別にいなくてもいいと思ってますから。彼らには期待していたんですよ。逆方向へも打てるチームバッティングをすると聞いていたしね。

 しかし、オープン戦を見ていても、そんな意識もなく引っ張ってばかりで、しかも打球が上がらないからチャンスで回ってきてもゲッツー。2人ともそんな感じ。同じようなタイプですよ。

 だからあまりアテにしていない。また裏切られてショックを受けるだけだろうからね。周りに迷惑をかけるし。戻ってきたら選手の登録が2人分減るじゃないですか。仮に状態がよくなっても“いきなり”ではなく当分、様子を見ながら使ったほうがいい。

 (3月31日の入れ替えでは中村奨と二俣が登録された)

 その日のDeNA戦では田中を三塁で、堂林を一塁で使い、2人ともチームの勝ちに貢献したからね。

 (2番に入った田中は三回一死後、大貫の初球ストレートを右翼席へ勝ち越しの1号ソロ)

 広島へ帰ってからベンチで会ったとき、本人に聞いたら“僕は今しかチャンスがないから初球から狙っていた”と話していた。ホームランをね。

 やっぱり「やる気」が大事。堂林も八回にヒットを打って貴重な追加点に絡んでいる。チーム一丸を感じたね。

 助っ人はいらない。これからも田中や堂林を使えばいい。それぐらいの気持ちでやってもらいたいということ。

 カープは国産打線でも強かったことがあるんですよ。1986年のリーグ優勝がそう。当時は投手王国で山本浩二や衣笠の晩年だったが、外国人選手に頼ることはしなかった。その結果、長島や小早川、正田らが育ったからね。チーム状況は全然違うが、未来につながる野球が見たいですよ。

 未来という意味でいうと、若い3年目の田村には魅力がいっぱい詰まっている。2日のヤクルト戦でようやくプロ初安打が出て、それが得点につながった。うれしかったと思うね。

 初球から思い切りよく振るというのが彼の売りだから。一本出たし、今後が楽しみでならない。カープにはほかにもいい選手がいる。だから(打たない助っ人は)いなくてもいいんですよ。

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