広島・末包 「4月中に1軍」 1月末に左膝負傷で離脱も「あとは走りだけかな。打つ方は100%できている」

 練習中に笑顔を見せる末包(撮影・畠山賢大)
 キャッチボールを行う末包
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 左膝内側半月板損傷で離脱中の広島・末包昇大外野手(27)が11日、4月中の1軍昇格へ意欲を示した。この日は廿日市市の大野練習場で汗を流し、順調な回復具合を際立たせた。開幕には間に合わないものの、3月末の実戦復帰を見込んでおり、復帰への手応えをにじませている。

 大野の屋内練習場に末包の声がとどろいた。「バッティング、いきま~す!!」。あまりの大声量に近くにいた迎野手総合コーチも「元気過ぎるんだよ」と苦笑い。悔しい出遅れを強いられている中でも、表情は明るい。実戦復帰が近いことを感じさせる動きを見せた。

 キャッチボールは屋内の幅を目いっぱい使って、違和感ない投球。打撃でもフリー打撃では鋭い当たりが目立った。現在の患部の状態に関しては「だいぶ良くなってきた」と笑顔。「あとは走りだけかな。打つ方は100%でできている」と手応えをにじませている。

 キャンプ直前の1月末に左膝を負傷し、戦線を離脱した。日南入りした2月5日には開幕1軍への意欲を明かしていたが、「2月が終わった時に状態を見て、『あと1カ月でどうなんだ?』って考えた時に開幕はちょっと厳しいかなと思った」と“ターゲット”を修正。今は「4月中に1軍」を目標とする。

 見通しは明るい。3月末の2軍戦での実戦復帰を見据えており、状態次第ではプランが前倒しになる可能性もあるという。指名打者での起用など、膝への負担が少ないポジションから慣らしていく方向性だ。

 「自分が結果を残さないと生き残れない世界。だから誰がどうとかはないし、今は本当にケガを治すことが第一優先」と末包。焦る気持ちにふたをして、万全の形で戦列に加わる。

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