カープ末包 誠也直伝打法で20発狙う ぎゅうぎゅうのパンパン・グレード2「今年はだいぶ良くなったと」

 ノックでストライク送球し最高の笑顔を見せる末包(撮影・市尻達拡)
 フリー打撃で左足を上げずにタイミングを取る末包
 カブス・鈴木(共同)
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 広島・末包昇大外野手(27)が24日、マツダスタジアムでの合同自主トレに合流した。20日まで沖縄県内で、カブス・鈴木誠也外野手(29)とともに自主トレを実施。右股関節に十分に体重を乗せる打法の習得を目指し、手応えを得たという。本人は今季の打法を“ぎゅうぎゅうのパンパン・グレード2”と形容。師匠直伝の打撃で、シーズン20本塁打を狙う。

 南国・沖縄での約2週間は、進化を図る過程を後押ししてくれた。末包は「最初、誠也さんに『股関節を一生やっておけ』と言われた。股関節を動かす練習をメインにやっていました」と注力した取り組みを明かした。

 求めるのは右股関節にしっかりと体重を乗せ、尻をパンパンに張って力を一気に解放するスイング。それをかみ砕いた表現が“ぎゅうぎゅうのパンパン”だ。昨年も鈴木から教わった打法だが、今季は「グレード2ですね(笑)。昨年も教えてもらったけど、できない感じがあった。今年はだいぶ良くなったと言われたし、自分の中でしっくり来ている感じはあった」と収穫を持ち帰った。

 右股関節に体重をしっかり乗せることによって「もう1個、押し込みができる。もっと動かしていければ、もっと(球を)待てるようにもなる」と利点を挙げた。下半身でもう一段階、ボールに力を伝えることができれば理想。「キャンプで教えられたことをやりながら、いいモノを見つけられれば」と復習と反復の日々を過ごしていく。

 自主トレ期間でウエートトレーニングは行わなかったという。時間を割いたのは打撃練習と、股関節の可動域に関するエクササイズ。スムーズに動かすことを目的に、メディシンボールを投げるなどのドリルを行った。今後も、打撃で重要な箇所の強化を継続する。

 昨季は65試合の出場で自己最多の11本塁打を放ち、飛躍への下地を整えた。外野のレギュラー奪取を狙う今季は「最低20本は打ちたい」とノルマを掲げた。昨季まで中軸を担った西川が抜け、末包に対する期待は自然と大きくなる。シーズン20本塁打を達成すれば、球団では2021年の鈴木誠也(38本塁打)以来。自慢の打力に磨きをかけて、チームの得点力アップにも貢献していく。

 この日はマツダスタジアム隣接の屋内練習場でノック、フリー打撃などを実施。ノックでは声を張り上げ、仲間たちと笑顔で汗を流した。年明けは護摩行に初参加。心技体を鍛え、3年目の戦いに挑む。鈴木からは「『しっかりとやれば、打てると思うから』と言われた」と背中を押され「教えてもらったことに対して、自分なりの答えを出せれば」と今後を見据えた末包。師匠直伝の打撃を完成させ、赤ヘル打線に欠かせぬ存在となる。

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